世界一やさしい 株の信用取引の教科書 1年生 の感想

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前著もとてもシンプルに、大切なことだけポイントをしぼって整理して書かれていおり、とても読みやすかったのですが、今回も同じようにとても読みやすく、1-2日でさっと読めてしまいました。
信用取引の仕組みやリスクなど基本的なところから、実践的な買い方・売り方、そして実際にやってみせるデモンストレーションまであり、洗練された本だと思います。

前著を読んでいなくてもまったく問題ないと思いますが（必要な箇所は重複してても繰り返してくれます）、前著を読んだ人にはより濃い内容になっている気がします。私は信用取引は行ったことがないですが、前著記載の方法（を少しアレンジした方法）で、割とうまく運用できているので、信用取引も始めてみようという気になりました。

できれば、信用取引をやらない場合にも重要な信用取引の情報、例えば信用取引残の影響など、も語っていただけるとうれしかったです。が、それは求めすぎでしょうかね。

本書は、信用取引の仕組み、口座設定、画面の入力方法、相場段階に応じた取引方法、リスク管理（具体的数値を入れたロスカット）、情報入手、取引記録による反省等、「至れり尽くせり」の内容で、ここまで親切な著書は今まで存在しなかった。
米国景気は今夏9年目に入り、日本も阿部第二次内閣発足直前から間も無く7年目を迎える。今後の出口戦略に鑑み、余り遠くない時期に下降相場の出現を想定せざるを得ず、今のうちにその対応を本書をもとに検討しておくべき。