悪女は自殺しない (創元推理文庫) の感想

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参照データ

タイトル悪女は自殺しない (創元推理文庫)
発売日販売日未定
製作者ネレ・ノイハウス
販売元東京創元社
JANコード9784488276072
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » ドイツ文学

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購入者の感想

シリーズ第一作ということで個々から読み始めましたが、
キャラクター造詣はぎこちなく、登場人物が多いのに描き分けがイマイチで混乱します。
その割には犯人は途中で割れる…。

この作品から訳出されていたら、名作「深い疵」まで出版してもらえなかったかも。
まあ、そちらを読んで面白ければ改めて今作を読んでも大丈夫です。

ドイツの女流ベストセラー作家ネレ・ノイハウスは傑作「深い疵」(創元推理文庫)で、六十年もの時間をたどることにより、ドイツの深い疵を複雑な人間模様の中で描き出し読者に衝撃を与えた。

そして「白雪姫には死んでもらう」(同文庫)は数多くの登場人物たちのかかえた秘密が暴きだされた時、個人から自由を奪う「全体主義」の恐怖が物語の底から浮かび上がる傑作であった。

本書はドイツ、ホーフハイム刑事警察主席警部オリヴァー・フォン・ボーデンシュタインと部下である女性警部ピア・キルヒホフがタッグを組んで捜査にあたる、記念すべきシリーズ第一作目なのだ。

「深い疵」はシリーズ三作目、「白雪姫・・・」は四作目にあたり、二人の私生活がどこか腑に落ちない部分があったが、本書ですべて明確になる。

事件は<泣く子も黙る鬼検事として恐れられ政界進出も狙っていた>大物検事ハルデンバッハが自殺体で見つかったという報せで始まる。
<猟銃を口にくわえて撃っていた。>

同じ日、展望タワーの下で女性の死体が発見される。<二十代半ば、頸椎骨折、おそらく三十メートルの高さから落下した。>
飛び降り自殺と思われたがピアが気付く。被害者の靴が片方ないのだ。

所持品から身元はすぐに割れた。
「イザベル・ケルストナー」

夫は馬専門病院の経営者であり、獣医のミヒャエル・ケルストナー。
ここから物語は、作者得意のからみあう登場人物が多数登場し「イザベル」という女の正体が明らかになっていく。彼女をとりまく獣医たち。乗馬クラブの経営者と関係者たち。そしてその妻や周辺の人々。

彼らが裏で何をしていたのか。一つが明かされるとその裏にまたなにかある。裏をとるため床板まではがす。事態は突然一変する。
<すべてが変わった。事件は新たな、もっと大きな次元へと姿を変えた。>

<全体像をつかむには、まだあまりに多くのピースが欠けている。>
<脆弱だがみんな、アリバイがある。>

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