クレヨンからのおねがい! の感想
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参照データ
タイトル | クレヨンからのおねがい! |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ドリュー・デイウォルト |
販売元 | ほるぷ出版 |
JANコード | 9784593505623 |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学 |
購入者の感想
原書は、ストライキに立ち上がったクレヨンたちの主義主張が、非常にユーモラスに、しかもパンチのある言葉で描かれています。「祝日も仕事を休めない」「過大なノルマを押しつけられる」「ちゃんとした名前があるのに本名で呼んでもらえない」…まるで現代の労働者の悲鳴を代弁するかのようなクレヨンたちの手紙に、大いに笑い、共感しました。
ところが日本語版ではストライキ色は完全に抜かれています。「クレヨンを大切に使いましょう」という、読み手への「おねがい」という名の「お説教」にとどまっています。そのつまらなさは、わが子たちに読み聞かせたときの、子どもたちの反応でも歴然でした。
なぜこうなってしまったのか。日本では、子どもに「たたかい」「権利の主張と行使」を伝えることはタブーなのでしょうか。とても残念でした。
ところが日本語版ではストライキ色は完全に抜かれています。「クレヨンを大切に使いましょう」という、読み手への「おねがい」という名の「お説教」にとどまっています。そのつまらなさは、わが子たちに読み聞かせたときの、子どもたちの反応でも歴然でした。
なぜこうなってしまったのか。日本では、子どもに「たたかい」「権利の主張と行使」を伝えることはタブーなのでしょうか。とても残念でした。