積極財政宣言: なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか の感想

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タイトル積極財政宣言: なぜ、アベノミクスでは豊かになれないのか
発売日販売日未定
製作者島倉 原
販売元新評論
JANコード9784794810069
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » マクロ経済学

購入者の感想

『島倉原の「積極財政宣言」は21世紀のケインズ』

『21世紀のケインズの登場』

島倉原氏の本業は外資系投資会社の金融コンサルタントです。廣宮孝信氏の「国債を刷れ!」を読みいわゆる「国の借金」問題に興味を持ち、マクロ経済を研究するようになったそうです。東大法学部卒で現在、京大大学院の博士課程にも籍を置く島倉氏は、21世紀のケインズと呼んでも過言では無い逸材です。

『積極財政宣言は、21世紀の一般理論である』

ケインズは経済学者というよりも本職は投資家に近く古典派経済学を学ばなかったのが良かった様です。島倉氏も経済学を学んでいない投資家という立場から、実際の金融取引の中で経済学のウソや間違いを実体験した部分がケインズと似ています。本書はケインズ著『一般理論』の21世紀版と呼んでも良いくらいです。

『リフレ派とネオリベを完全論破!』

島倉氏は、バブル崩壊以降の日本の失われた20年についてデータを用いて検証し、人口減少デフレ論、バランスシート不況説、日銀の金融緩和不足、バブル崩壊後に公共投資が経済成長に寄与せず財政が悪化したなどの諸説を次々と粉砕しています。特にリフレ派に対する批判は一切の手加減ナシです。

『ネオリベの教祖フリードマンを完全否定』

また米国の大恐慌におけるミルトン・フリードマンの分析をデータから説明し、フリードマンの虚飾に満ちた詭弁を粉砕しています。リフレ派と同様、原因と結果を逆に見立てるその手法は、悪質極まりないです。フリードマンは、実体経済の動きの結果起きた現象を金融政策の影響で起きたと粉飾しています。

『ケインズが殺されネオリベが勃興した理由』

島倉氏の指摘で私が非常に納得したのは、ケインズ経済学が落ちぶれた理由は、アメリカの建国の理念が、小さな政府を求める性質を持っており、ケインズ理論と対極にある事。もう一つはフリードマンなどの新自由主義の思想が強者にとって有利だと指摘しています。金持ちはより金持ちになる格差社会の肯定です。

『現代経済学の最大の問題点は均衡である』

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