〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略 の感想
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参照データ
タイトル | 〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略 |
発売日 | 2012-09-25 |
製作者 | ジョアン・マグレッタ |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA » アメリカMBA・名物教授 » マイケル・ポーター |
購入者の感想
ポーターの「競争の戦略」は読みましたが、まだ「競争優位の戦略」は読んでいません。その他ポーターの競争戦略についてまとめたものを幾つか読んだ記憶がありますが、この本が一番明快で分かりやすかった。長年、ポーターの理論を研究している著者だけあって、ポイントを押さえた説明でした。
ポーターの競争戦略以後に出てきた「コア・コンピタンス」とか「イノベーションのジレンマ」、「リバース・イノベーション」に関する記述もあり、よく理解できました。
ポーターの競争戦略以後に出てきた「コア・コンピタンス」とか「イノベーションのジレンマ」、「リバース・イノベーション」に関する記述もあり、よく理解できました。
実務者向けにか書かれた、ポーター競争戦略の解説です。執筆にポーター自身の協力を得ており、いわば実践に際する最新の「オフィシャルガイド」です。
その意味で、ポーターの一連の理論を使う必要がある実務者は必読です。実務で使う場合処理に悩んでいた部分が、すっきりと解消されます。たとえば、バリューチェーンは主活動と支援活動の重層構造でなく、単層の活動連鎖図を用いて説明しています。ポジショニングの要素は、「バラエティ」「ニーズ」「アクセス」だったものが、「顧客」「ニーズ」「価格」に変わりました。コスト集中、差別化集中は重視されていません。翻訳調ではあるものの、ポーターの過去の出版物・翻訳のような長ったらしい文章と格闘する必要はありません。
原語を適度にカタカナ併記するなど(たとえば「テイラード」と「特別に調整された」を併記するなど)、おおむね丁寧に翻訳されています。
日本では多くの「勝手版」ポーター・ガイドブックがあります。それらでも、この本に書いてある「価値提案」の修正やFAQなど、新しい情報を正確に伝えてほしいものです。
補足 通常「エッセンシャル版」というと、元となるcomprehensive版に対する要約版であると理解します。本翻訳版は〔エッセンシャル版〕とタイトルしていますが、知る限り詳細版は存在しません。それがあるならそちらも読みたいです。原書 Understanding Michael Porter: The Essential Guide to Competition and Strategy は簡素でわかりやすい英文で書かれています。できれば併読をお勧めします。
その意味で、ポーターの一連の理論を使う必要がある実務者は必読です。実務で使う場合処理に悩んでいた部分が、すっきりと解消されます。たとえば、バリューチェーンは主活動と支援活動の重層構造でなく、単層の活動連鎖図を用いて説明しています。ポジショニングの要素は、「バラエティ」「ニーズ」「アクセス」だったものが、「顧客」「ニーズ」「価格」に変わりました。コスト集中、差別化集中は重視されていません。翻訳調ではあるものの、ポーターの過去の出版物・翻訳のような長ったらしい文章と格闘する必要はありません。
原語を適度にカタカナ併記するなど(たとえば「テイラード」と「特別に調整された」を併記するなど)、おおむね丁寧に翻訳されています。
日本では多くの「勝手版」ポーター・ガイドブックがあります。それらでも、この本に書いてある「価値提案」の修正やFAQなど、新しい情報を正確に伝えてほしいものです。
補足 通常「エッセンシャル版」というと、元となるcomprehensive版に対する要約版であると理解します。本翻訳版は〔エッセンシャル版〕とタイトルしていますが、知る限り詳細版は存在しません。それがあるならそちらも読みたいです。原書 Understanding Michael Porter: The Essential Guide to Competition and Strategy は簡素でわかりやすい英文で書かれています。できれば併読をお勧めします。