ゲーム・レジスタンス (GAMESIDE BOOKS) の感想
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参照データ
タイトル | ゲーム・レジスタンス (GAMESIDE BOOKS) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 原田勝彦 |
販売元 | マイクロマガジン社 |
JANコード | 9784896374612 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ゲーム攻略・ゲームブック » ファンブック |
購入者の感想
前世紀末から2000年代後半辺りまで、マイクロマガジン社の各ゲーム雑誌に連載していた著者のゲームエッセイ「ゲーム・レジスタンス」を中心として、彼のゲームソフト記事をまとめた本です。
独特の文体を持ちながらも、ゲーム誌出身で独り立ちしているスタパ齋藤などと比べ、強烈な個性や文章のテクニックには乏しく感じますが、シューティング、カーレースなど彼が愛して止まないジャンルのゲームを饒舌に語るさまは、単に金銭を得る為だけに、好きでもないゲームの紹介記事を書いている、小手先のテクニックが「巧い」だけの世渡り上手なライターからは決して伝わってこない独自の目線があります。
当時のゲームサイド誌などで著者のコラムを気に入っていた人以外がこの本を買って、果たして満足できるかというと些か不安ではありますが、もしあなたがシューティング、カーレース、FPS好きで、前世紀末から2000年代中盤まで上記ジャンルのお薦めゲームを発掘したいと思っているのなら買う価値はあります。
30歳の若さで亡くなった著者が最後の記事で取り上げたゲームは、運転手の存在しないカーレースゲームでした。自動車が自ら意思を持って走り回るゲームに「来世は無機物になりたい」と何か彼の人生に対する虚無感と結末を暗示しているようで、著者本人がこの本を手にとって見られなかったことが残念です。
独特の文体を持ちながらも、ゲーム誌出身で独り立ちしているスタパ齋藤などと比べ、強烈な個性や文章のテクニックには乏しく感じますが、シューティング、カーレースなど彼が愛して止まないジャンルのゲームを饒舌に語るさまは、単に金銭を得る為だけに、好きでもないゲームの紹介記事を書いている、小手先のテクニックが「巧い」だけの世渡り上手なライターからは決して伝わってこない独自の目線があります。
当時のゲームサイド誌などで著者のコラムを気に入っていた人以外がこの本を買って、果たして満足できるかというと些か不安ではありますが、もしあなたがシューティング、カーレース、FPS好きで、前世紀末から2000年代中盤まで上記ジャンルのお薦めゲームを発掘したいと思っているのなら買う価値はあります。
30歳の若さで亡くなった著者が最後の記事で取り上げたゲームは、運転手の存在しないカーレースゲームでした。自動車が自ら意思を持って走り回るゲームに「来世は無機物になりたい」と何か彼の人生に対する虚無感と結末を暗示しているようで、著者本人がこの本を手にとって見られなかったことが残念です。