社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで の感想

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参照データ

タイトル社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで
発売日販売日未定
製作者川崎 剛
販売元勁草書房
JANコード9784326000340
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究

購入者の感想

社会科学は元来、欧米発の学問であり、日本人が国際的な学術界に打って出るには、欧米式の議論のスタイルに則らざるを得ません。
「日本独自の社会科学をつくりあげるべきだ」という意見の方もいるかもしれませんが、それができたとしてもそれを国際社会に認知させるには、やはり欧米式のスタイルを踏襲せざるを得ないのです。
今日のグローバル化の時代にあって、世界に通用する議論のスタイルを修得することは急務と言えます。
今まで、英語圏の大学院に留学しないと身に付けられなかった議論のしかたが、この書籍のお蔭で日本語で学ぶ日本人学生にも可能となりました。
残念ながら、日本の大学の教授クラス(社会科学系)でも、この議論のスタイルを修得されていない方々がたくさんいらっしゃいます。それはそのまま日本の大学(院)の弱点でもあります。英語そのものに問題がなくとも、日本人の論文がなかなか世界には通用しない理由が本書で明らかになるはずです。

国際学術社会に通用する論文を書きたいという方は、ぜひ、本書で基本を身につけてください。著者の専門分野(政治学)と異なる方は読みづらい部分もあるかと思いますが、そこは飛ばして「原理・原則」に注目してください。
理系だけでなく、文系でも日本人研究者がもっと国際社会で活躍されることを祈念します!

 論文の書き方についてのマニュアルです。これまで、論文の書き方について、数多くの本が出版されてきました。本書は、卒業論文から学会投稿論文まで取り上げている点で、他とは一線を画していると思います。さらに、付録として研究計画書の作成術があり、かなり親切なつくりです。 
 同種の本に、酒井聡樹先生の『これから論文を書く若者のために』(共立出版)がありますが、本書は、その社会科学版といったところでしょうか(語り口は酒井先生に比べ、ややカタイですが)。
 著者の川’ア剛先生が国際政治学者であるため、社会科学のなかでも特に政治学関係の大学院生・若手研究者にとっては、とりあげられている事例がピンとくるものが多いだけに、非常に有益な本です。その反面、「レポートの書き方がわからない」という感じの学部1・2年生レベルの方には、ちょっとハードルが高いかな、とも感じます。
 本書は、論文で悩める社会科学系の大学院生・若手研究者たちのよりどころとして、そしてそうした人たちを指導する立場の方々にとっては「虎の巻」として、使える本ではないかと思いました。

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