怪しい店 の感想
203 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 怪しい店 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 有栖川 有栖 |
販売元 | KADOKAWA/角川書店 |
JANコード | 9784041021415 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
「商品の説明」にも書かれているが“店”を舞台としたミステリー5作が収められている。掲載順に「古物の魔」「燈火堂の奇禍」「ショーウィンドウを砕く」「潮騒理髪店」「怪しい店」。
2作は“日常の謎”で、殺人事件が起きるのは3作。殺人事件の内1作は、“倒叙”物で、“日常の謎”の1作は、火村英生と有栖川有栖の会話内でのみ事件が語られている。
ミステリーとしてみれば、可もなければ不可もないという感じだが、登場人物と舞台から『ビブリア古書堂の事件手帖』を思わせる作品があったり、ちょっと情緒的で郷愁も漂う作品があったりして、それなりに面白い。
それと、本筋とは直接関係ないが、表題作にもなっている「怪しい店」で有栖と大阪府警捜査一課の“班で紅一点の”高柳真知子(愛称はコマチ)が交わす火村に関する会話や、二人が最後に事件の反省会を行う喫茶店自体に加え、そこでのやり取りも興味深い。
安定と言えば安定なので、“安心”なのは間違いないが、できれば少々型破りな作品も読んでみたい。また、「空閑純シリーズ」以外での長編がしばらなくないのも寂しい限りである。
2作は“日常の謎”で、殺人事件が起きるのは3作。殺人事件の内1作は、“倒叙”物で、“日常の謎”の1作は、火村英生と有栖川有栖の会話内でのみ事件が語られている。
ミステリーとしてみれば、可もなければ不可もないという感じだが、登場人物と舞台から『ビブリア古書堂の事件手帖』を思わせる作品があったり、ちょっと情緒的で郷愁も漂う作品があったりして、それなりに面白い。
それと、本筋とは直接関係ないが、表題作にもなっている「怪しい店」で有栖と大阪府警捜査一課の“班で紅一点の”高柳真知子(愛称はコマチ)が交わす火村に関する会話や、二人が最後に事件の反省会を行う喫茶店自体に加え、そこでのやり取りも興味深い。
安定と言えば安定なので、“安心”なのは間違いないが、できれば少々型破りな作品も読んでみたい。また、「空閑純シリーズ」以外での長編がしばらなくないのも寂しい限りである。