静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫) の感想

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タイトル静おばあちゃんにおまかせ (文春文庫)
発売日2014-11-07
製作者中山 七里
販売元文藝春秋
JANコード9784167902407
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

静おばあちゃんは,「テミスの剣」でも登場した思慮深い裁判官。引退後は,いわゆる「安楽椅子探偵」として,ヒロインである孫の円(まどか)と協力して事件を解決していく。すべての短編において,静おばあちゃんは事件の助言をすると同時に,自分が現役裁判官時代の考え方や事件の捉え方を孫に伝授していく展開。単なる事件解決物というだけでなく,人を育成するにはどのようにしたらいいかということを,ビジネス本の字面よりも深く読者に浸透させてくれる切れ味鋭い短編集。タイトルにはまったく惹かれないが,前述した著者の後続作「テミスの剣」のタイトルの良さから考えると,作者の意図なのかもしれない。「テミスの剣」と併せて読むと,著者の技術に脱帽する。読破後,静,円(まどか)のシリーズ化を熱望すること請け合い!購読を勧めます。

サラリーマンにしかみえない警視庁捜査一課の葛城公彦と、女子大生と元裁判官の祖母という探偵コンビのライトミステリー。
そういうラストにせず、シリーズ化してくれたら良かったのに!と思った人は多いんじゃないかな。
連作短編だがテンポが良く、ミステリとしてもそれぞれに味があって楽しめる。
安楽椅子探偵役のおばあちゃんの持つ“正義”に対しての理念が、それぞれの事件ごとに挟まれていて、それも共感できるものだった。
ライトミステリといっても軽すぎず、サクっと読めて丁度良い。

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