【Amazon.co.jp限定】北のカナリアたち (オリジナル特典映像付き) (完全限定生産版) [Blu-ray] の感想

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タイトル【Amazon.co.jp限定】北のカナリアたち (オリジナル特典映像付き) (完全限定生産版) [Blu-ray]
発売日2013-05-21
監督阪本順治
出演吉永小百合
販売元TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
JANコード4988101170807
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ミステリー・サスペンス

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購入者の感想

「北のカナリアたち」の魅力は、ラストの十分程(小学校での邂逅〜ラスト)の部分につきるのではないか。二十数年前のある出来事、そのことで心に傷を負い、過去に蓋を閉ざしてきた分校の女教師と生徒たちが、ある出来事をきっかけに再会。改めて振り返り、「過去」を意味のあるものにする…「歌を忘れたカナリア」が歌を思い出す。このテーマは非常に感動的だと思う。
また、利尻島や礼文島の景色もスケールが大きく、美しい。

ただ、表現の面ではいくつか疑問も残る。先生(吉永小百合)と若い警官(仲村トオル)の関係がどのようなものだったのか。それこそ表面的にしかなぞられていない。警官の苦悩も表現が浅い。警官の心の傷→女教師が同情・理解→愛情(のようなもの)が描かれれば、それなりに納得するが。この二人と夫(柴田恭平)の関わり方も今一つ描写が中途半端だと思う。
子供たちが二十数年前の出来事に傷つき、その後をどう過ごしてきたか。その描写も淡々としていて今一つインパクトがない(あえて言えば森山未來が印象に残るが)。ここをもう少しドラマチックにしていれば、もっと印象も変わったと思う。
総じて、ストーリーは理解できるように作られているが、ラストへの伏線となるような強さがないのが残念。宮崎あおい、森山未來、満島ひかり、小池栄子、松田龍平と、存在感のある若手俳優を起用しているが、それを活かしきれていないと思う。

ただ、ラストの十分には感動したし、阪本監督の伝えたいことも理解できる。映画としては個人的には好きな作品。

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