若者のすべて 1980~86「週刊プレイボーイ」風雲録 の感想

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参照データ

タイトル若者のすべて 1980~86「週刊プレイボーイ」風雲録
発売日販売日未定
製作者小峯 隆生
販売元講談社
JANコード9784062191807
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者

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購入者の感想

昔の雑誌編集の仕事を実体験を元に見事に面白おかしく描写されている。
当時を知らない私でも、作者の体験が伝わり、
周りの雰囲気や登場人物などもとてもよく表現されている。
文も読みやすく当時を想像しながら楽しく読めた一冊。
こんな体験をしたかったような、しなくてよかったような・・・w

 1959年生まれの著者が、大学卒業後に一旦は外資系コンピュータ企業で勤め始めるも、かつて就職に失敗した集英社の『週刊プレイボーイ』(以下WPB)編集部にフリーランスで雇われた怒涛の数年間を活写した回想録です。昨2014年刊。

 著者の小峯隆生氏といえば、私にとっては映画『ターミネーター2』(1991年)の中で、変形自在の液体金属ターミネーターT-1000とシュワちゃんとの銃撃戦の巻き添えになる通行人役くらいしか記憶がないTVタレントでしたが、『豪快!映画学―ジェームズ・キャメロンTalks About Film』(集英社インターナショナル/2001)でジェームズ・キャメロンとはお友だちだということを知って羨望の眼差しで仰ぎ見ておりました。
 そんな小峯氏が20代のころ、これほどハチャメチャでデタラメでステキな先輩たちに囲まれて日々を送っていたのだということを初めて知りました。

 ソフトカバー本で300頁。しかし上下二段組ですから、結構なボリュームがあります。しかしその型破りな人生の歩みにぐいぐい引っ張られ、頁を繰る手がとまりません。

 WPBは当時100万部の発行部数を誇り、無思想・無批判・無節操の合い言葉のもと、やりたい放題の企画を放ち続けます。著者自身も、戸塚ヨットスクールの校長が収監されている最中にトツカマスクなるキャラクターに扮して全国各地に世直し行脚に出てみたり、ライバル週刊誌が追及しつづけた疑惑の銃弾の渦中の人物と直木賞作家・野坂昭如との対談を実現させたり、口からデマカセとしかいいようがない約束のもと夢枕獏に小説『怪男児』を連載させたりと、破天荒な誌面作りに邁進し続ける姿は痛快無比です。

元気になる。まさに風雲録だ。

80年代は雑誌、テレビ、ラジオにジャパニーズドリームがあった。
若者は、これから先、どんな分野に夢があるのかを見据えながら
ここに描かれたような風雲のマインドをいかして、突っ走ってほしい。

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