昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金時代のラブソングと日本人 (廣済堂新書) の感想
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参照データ
タイトル | 昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金時代のラブソングと日本人 (廣済堂新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平尾 昌晃 |
販売元 | 廣済堂出版 |
JANコード | 9784331517710 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » J-POP・日本の音楽 » 歌謡曲・演歌 |
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購入者の感想
著者の平尾昌晃さんは、1937年12/24生まれ、ロカビリー3人男として爆発的な人気を博し、星は難でも知っている、ミヨチャン などのヒットを放ちます。
その後は、作曲家として活躍し、数々のヒット曲を送り出しているのはよく御存じだと思います。
本書は、そんな「うた先案内人」を自称する平尾昌晃さんが、あなたが歌うための昭和歌謡を時代順に選んだものです。
選択されている歌は、年代的には、1945年〜1989年、先ずはリンゴの唄(並木路子・霧島昇)からスタートします。
戦争が終了した後、このような明るい唄がヒットしたのは、象徴的です。平尾さんは、サトウ八チローさんの詞のうまさを指摘していますが、私も同感です。
なお、この曲、当初は、霧島昇さんと並木路子さんのデュエット曲だったそうです。
有楽町で逢いましょう(フランク永井):歌詞に出てくる〜〜〜有楽町で逢いましょう は、東京に進出したそごう百貨店のキャッチ・コピーだったんですね。また、当初、そごう側の意中の歌手は、三浦洸一だったそうです。
昭和40年代には、ザ・タイガース(銀河のロマンス)、ザ・テンプターズ(エメラルドの伝説)、ザ・スパイダース(夕陽が泣いている)、ブルー・コメッツ(ブルー・シャトウ) などのGSの全盛期
あの美空ひばりさんもブルー・コメッツをバックに、ミニスカートで真っ赤な太陽を歌っていました。
そして、時代は移り、山口百恵(秋桜、プレイバックPART2、いい日旅立ち)、なんとクリスマス・イブ(山下達郎)まで出てきます。
最後は、川の流れのように(美空ひばり)で締めくくられています。
当然、自身のヒット曲、星はなんでも知っている、ミヨチャン・・・ドリフターズがカヴァーし、ヒットしました・・・
自身が作曲したヒット曲、おもいで、霧の摩周湖、恋のしずく、よこはま・たそがれ、瀬戸の花嫁、うそ、二人でお酒を ・・・・・・・も紹介されています。
ここまで書いて、はたと気が付きました。この本は、歌謡曲を題材にした平尾昌晃さんの自叙伝なのだということに・・・・・
そういうことなら、選択されている曲が、少し偏っていることにも納得できます。
その後は、作曲家として活躍し、数々のヒット曲を送り出しているのはよく御存じだと思います。
本書は、そんな「うた先案内人」を自称する平尾昌晃さんが、あなたが歌うための昭和歌謡を時代順に選んだものです。
選択されている歌は、年代的には、1945年〜1989年、先ずはリンゴの唄(並木路子・霧島昇)からスタートします。
戦争が終了した後、このような明るい唄がヒットしたのは、象徴的です。平尾さんは、サトウ八チローさんの詞のうまさを指摘していますが、私も同感です。
なお、この曲、当初は、霧島昇さんと並木路子さんのデュエット曲だったそうです。
有楽町で逢いましょう(フランク永井):歌詞に出てくる〜〜〜有楽町で逢いましょう は、東京に進出したそごう百貨店のキャッチ・コピーだったんですね。また、当初、そごう側の意中の歌手は、三浦洸一だったそうです。
昭和40年代には、ザ・タイガース(銀河のロマンス)、ザ・テンプターズ(エメラルドの伝説)、ザ・スパイダース(夕陽が泣いている)、ブルー・コメッツ(ブルー・シャトウ) などのGSの全盛期
あの美空ひばりさんもブルー・コメッツをバックに、ミニスカートで真っ赤な太陽を歌っていました。
そして、時代は移り、山口百恵(秋桜、プレイバックPART2、いい日旅立ち)、なんとクリスマス・イブ(山下達郎)まで出てきます。
最後は、川の流れのように(美空ひばり)で締めくくられています。
当然、自身のヒット曲、星はなんでも知っている、ミヨチャン・・・ドリフターズがカヴァーし、ヒットしました・・・
自身が作曲したヒット曲、おもいで、霧の摩周湖、恋のしずく、よこはま・たそがれ、瀬戸の花嫁、うそ、二人でお酒を ・・・・・・・も紹介されています。
ここまで書いて、はたと気が付きました。この本は、歌謡曲を題材にした平尾昌晃さんの自叙伝なのだということに・・・・・
そういうことなら、選択されている曲が、少し偏っていることにも納得できます。
「リンゴの唄」「有楽町で逢いましょう」「恋のバカンス」「高校三年生」「君といつまでも」「この広い野原いっぱい」「ブルー・シャトー」「長崎は今日も雨だった」「誰もいない海」「17歳」「どうにもとまらない」「喝采」「神田川」「年下の男の子」「シクラメンのかほり」「なごり雪」「北の宿から」「ペッパー警部」「津軽海峡・冬景色」「いい日旅立ち」「いとしのエリー」「舟唄」「贈る言葉」「昴」「青い珊瑚礁」「与作」「ルビーの指輪」「ワインレッドの心」「北ウィング」「クリスマス・イブ」「桃色吐息」「乾杯」「川の流れのように」他
懐かしい空気が漂っている。ずらりと並ぶ、戦後に生まれた昭和の名曲たち。これらを、年代別の傾向の変化や秘話と共に語った本。昔の歌を振り返る企画はTVではおなじみだが、本書は以下の点で特徴がある。
まず第一に、昭和のメロディーメーカの一人が書いているということ。著者は作曲家として「よこはま・たそがれ」など多くの曲を世に送り出しているし、古くは「星は何でも知っている」で有名になった歌手であり、「カナダからの手紙」でデュエット曲もヒットさせている。作曲家や歌手としての経験に基づく視点や洞察力はさすがで、同時に、息の長い音楽活動から昭和の歌謡曲への想いが随所に宿っている。
第二に、自身のエピソードが随所に盛り込まれている点である。石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」に出演した頃。どちらも下積みが長かった五木ひろしと中条きよしを、それぞれ山口洋子とのコンビでヒットさせたときの話。小柳ルミ子が「結婚なんかしたくない!」と言ったことから「瀬戸の花嫁」が生まれる。互いに酒が飲めない作詞家の山上路夫とのコンビで「二人でお酒を」を作り、階段に腰掛けて歌うというスタイルで長年ヒットに恵まれなかった梓みちよをカムバックさせる。海のイメージではないと反対して布施明に「霧の摩周湖」を作る。アグネス・チャンを日本に連れてくる。松田聖子が著者のスクールの福岡校でレッスンを受けていたときはボイストレーニングをしなかったそうで、「天性の売れる声」だったという。歌謡界に身を置いていて見聞きしたことも、数多く盛り込まれている。
懐かしい空気が漂っている。ずらりと並ぶ、戦後に生まれた昭和の名曲たち。これらを、年代別の傾向の変化や秘話と共に語った本。昔の歌を振り返る企画はTVではおなじみだが、本書は以下の点で特徴がある。
まず第一に、昭和のメロディーメーカの一人が書いているということ。著者は作曲家として「よこはま・たそがれ」など多くの曲を世に送り出しているし、古くは「星は何でも知っている」で有名になった歌手であり、「カナダからの手紙」でデュエット曲もヒットさせている。作曲家や歌手としての経験に基づく視点や洞察力はさすがで、同時に、息の長い音楽活動から昭和の歌謡曲への想いが随所に宿っている。
第二に、自身のエピソードが随所に盛り込まれている点である。石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」に出演した頃。どちらも下積みが長かった五木ひろしと中条きよしを、それぞれ山口洋子とのコンビでヒットさせたときの話。小柳ルミ子が「結婚なんかしたくない!」と言ったことから「瀬戸の花嫁」が生まれる。互いに酒が飲めない作詞家の山上路夫とのコンビで「二人でお酒を」を作り、階段に腰掛けて歌うというスタイルで長年ヒットに恵まれなかった梓みちよをカムバックさせる。海のイメージではないと反対して布施明に「霧の摩周湖」を作る。アグネス・チャンを日本に連れてくる。松田聖子が著者のスクールの福岡校でレッスンを受けていたときはボイストレーニングをしなかったそうで、「天性の売れる声」だったという。歌謡界に身を置いていて見聞きしたことも、数多く盛り込まれている。