「ロボコンマガジン」2014年7月号 の感想

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　特集１の「ここまで来ている!　人間の能力を拡張するBMIとロボットの世界」、BMIの定義と分類、研究の歴史、そして米国のbackyard brainが販売している昆虫サイボーグロボットキット「Roboroach」（ゴキブリをサイボーグ化するもの）を実際に購入しての事例紹介、作家の瀬名秀明氏と声優の池澤春菜氏の特別対談、産総研と電気通信大学におけるBMI研究の紹介など内容の濃い特集です。
　特集２の「ロボット特区のいま　-　生活支援ロボットの実用化に向けて　-」は特区という制度の概要説明、各ロボット関連特区の概要紹介の後、「つくばモビリティロボット実験特区」、「さがみロボット産業特区」についてより詳しく解説した内容となっています。政府により、2014年6月、「ロボット革命実現会議」という花火が打ち上げられ、特区についても注目が集まっています。特区の期間が終了すると規制緩和も終了するという制度の枠組みの限界について、レビュー者も考えさせられています。
　第24回ROBO-ONEで登場した「MOG-1」の開発について紹介する「機械設計屋さんがフルスクラッチでASIMOの歩行を実現!　二足歩行ロボット「MOG-1」製作記」（真広氏）の記事も読み応えのある内容です。
　表紙の写真は本号の記事『久しぶりの大型機「ロボコロ」いよいよ正式版がデビュー!』で解説されるロボットです。