南京大虐殺否定論13のウソ の感想
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参照データ
タイトル | 南京大虐殺否定論13のウソ |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 柏書房 |
JANコード | 9784760117840 |
カテゴリ | ノンフィクション » 思想・社会 » 戦争 » 抑留・捕虜 |
購入者の感想
率直に言って、首をかしげる点が非常に多かった本だ。
未だに第一次史料・第二次史料の証拠が“ただの一つも”出てこない南京大虐殺。
(勿論当時の日本側の公文書や兵士の日誌に虐殺を裏付ける様な部分が数多く見つかったなどということは断じて無い。第一、そんなものがあればこんなに揉めない。)
その存在を信じたい人が、これまでに多くの証言や証拠なるものを示してきた。
が、哀しいかな、その全ては悪質な捏造写真であったり、虚偽の証言(中帰連のものが有名)であった。
今まで論破され尽くしたもの以外に、今回この本では新たに、ジョン・ラーベの「南京の真実」を証拠として示してきている。
ところが、肝心のその「南京の真実」が、実は真実ではなかったということは既に論壇では有名な話である。
無知は怖い。
何も知らずにこの本を読んでいたら、誤った情報を鵜呑みにしていたかもしれない。
無知の怖さを改めて思い知らせてくれたという点においては、この本を読んでよかったと思う。
それにしてもこの手の問題には大抵イデオロギーの対立がついて回る。
この本も例外ではない。
読者は真実に迫りたいだけなのだから、そういうものは迷惑以外の何物でもない。
公正な視点による公正な判断。それが今一番求められているものではなかろうか。
下らないイデオロギー合戦はもう沢山。
あまり読者を舐めてはいけない。