のんのんばあとオレ (ちくま文庫) の感想

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参照データ

タイトルのんのんばあとオレ (ちくま文庫)
発売日販売日未定
製作者水木 しげる
販売元筑摩書房
JANコード9784480024442
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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購入者の感想

本書は筆者の幼年時代からガキ大将時代までをつづった作品で、幼年時代、尋常小学校時
代、高等小学校時代の3部にわかれています。筆者は自伝エッセイを数多く残しています
が、1977年に刊行された本書は初期の作品にあたります。

ふだんのエッセイでは「ボク」ですが、本書では一貫して自分のことを「オレ」とよんで
いるので、慣れるのにすこし時間がかかります。

のんのんばあは妖怪や地獄極楽といった未知の世界にいざない、筆者の幼年期に強烈な印
象を残しました。しかし物語が進むにつれて、主人公の関心が同世代との交流や自分の趣
味へしだいに移っていきます。それに反比例してのんのんばあへの言及が少なくなってい
き、物語の後半でひっそりと亡くなるくだりは、自分の少年期と重ね合わせてしんみりし
ました。

近年の筆者の言動からうける印象の強烈さから、子どものころからそうだったのだろうと
いう錯覚におちいりますが、本書をよむとガキ大将になることに腐心する、ちょっと毛色
の変わった子どもだったことがわかります。昨今は筆者が仙人の境地に入ったと面白がっ
て担ぎ出す風潮がありますが、筆者の腕白時代を描いた本書をよむとそれが偏った見方で
はないかと思えてきます。

個人的には「亡国の子どもたち」中の「ミヤよ」のエピソードがお気に入りです。

本書は「ちくま少年図書館」の一冊として刊行された単行本をほぼ完全に文庫化したもの
です。井村君江さんが「日本妖怪博士、イギリス妖精探検の旅に出る」という解説を書か
れています。

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