ドキュメント 単独行遭難 (ドキュメント遭難シリーズ) の感想

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ドキュメント遭難シリーズに「単独行」登場です。
日帰り、縦走など行程に関係なく遭難は起こりえることを率直に教えてくれます。
取り上げている事例は新しく、2007年8月から2011年10月までの生還した20代から50代後半までの男女７例で構成されています。
取材対象が生還していないと遭難に至る過程がわからないので致し方ないのでしょうが、彼らに配慮してか検証がやや甘いような気がします。単独行の場合は登山者の落ち度を指摘すると個人攻撃になってしまうのかも知れませんが、教訓も込めてもう少し各ポイントに言及して欲しかったので、推薦の一冊ではありますが☆☆☆☆としました。
中高年や単独行の遭難・死亡事故は非難含みで取り上げられがちですが、本書ではそれを否定も肯定もしていません。単独行の良さを認め、世間に迷惑を掛けずに理解してもらうための注意を促し、生還した彼らが山を楽しんでいる様子にもあえて触れています。
山でも平地でもひとりの行動がお好きな方にお奨めです。