The Very Best Of Brenda Lee の感想

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信じられない人も多いかと思いますが、昔’６３年暮れから’６４年にかけて、ラジオ関西の（日本で一番古い）電話リクエストではブレンダ・リーの様々な曲へリクエストがあまりに殺到するため、長期間にわたり時間を決めて毎日１曲だけリクエストに応えていました。確か７時か８時ちょうどだったと思います。この様な例は当然ほかには無く、’６４年春から野球シーズンが到来し、ビートルズが席巻し始める頃まで続いていた様です。大阪でトランジスタラジオのアンテナを伸ばして毎回聞いていました。残念ながら周りの誰に聞いても覚えていてくれません。スタンダード曲は海外で誰が流行らせようがブレンダ・リーで売れるという当時の状況でしたが、ビルボードＴＯＰ４０ヒット曲数がビートルズ、プレスリー、レイ・チャールズに次ぎ未だに４位を数えるオリジナル曲にもコアなファンがリクエストし、まだアルバムを買う余裕のなかった私も、電リクから流れるナンバーワン曲ほか３曲くらいが記憶に残っていました。近年国内盤のベストアルバムは揃えていましたがやはりスタンダードが中心で、突然Ａｍａｚｏｎからの案内メールで遭遇し、DECCAで最後の’７２年のヒットAlways On My Mind以外のオリジナルヒットの上位曲がほぼ網羅されたこの２枚組輸入アルバムに飛びつきました。どうやらイギリスでの制作のようです。 この人のバラードは最高です。All The Wayをビリー・ホリデイやたまにセリーヌ・ディオンと聴き比べるのが至福の時間です。死ぬ間際にもぜひ聴きたいです。