ぼくは眠れない (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトルぼくは眠れない (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者椎名 誠
販売元新潮社
JANコード9784106105937
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » さ行の著者

購入者の感想

年嵩が行くと、寝るのも一苦労なんだとは。眠れない事がこんなに大変な事とは思いもしなかった。

 本の雑誌を4号から愛読していたくらいですから、当然、椎名誠さんのエッセイ、本もよく読んでいます。
 その著作から考えられる椎名さんは、豪快な酒飲みで、仲間とよく旅行に行くパワフルなアウトドア派のようなイメージです。
 とても35年間不眠症で悩んでいたなんて、想像もできませんでした。
 その発端は、勤めていた会社を辞め、フリーのモノカキになるか、否か激しく悩んでいた時だそうです。
 その時は、椎名さんの奥さんに騙されて、精神科へ連れていかれ、ユーロジン(眠剤)を半錠処方され、
 不眠は快方に向かいますが、以後この薬が手放せなくなります。
 普通、私たちはそんなに寝れないのなら酒でも飲んだら、と考えますが、飲酒は最初の2~3時間は、確かに睡眠を誘いますが、
 以後は覚醒効果が強くなり、眠剤の代わりにはなりません。
 また、不眠は、鬱の原因にもなり・・・・鬱だから不眠になるともいえますが・・・・その本格治療は、持続睡眠治療を受けなくてはならず、
 これは結構危険な治療のようです。
 そこで良い睡眠を求めて、椎名さんは仲間と旅行を頻繁にすることになったのだそうです・・・睡眠目的とは知りませんでした・・・・
 さらに、椎名さんの不眠を悪化させたストーカー事件、睡眠グッズ、ポルポト派の拷問・・・・などいろんな内容が盛り込まれています。
 椎名さんの実体験の部分は、非常に面白いと思いますが、あれこれ色んなことに範囲を広げ過ぎのような感じがします。 
 そのため、少し散漫でまとまりがないような気もしますが・・・・・・・・それで☆1つ減じています。

アウトドア派で豪傑体育会系の著者が不眠症だったとは。
タイトルをみてビックリ。
内容は不眠症に至る経緯が主。
著者のエッセイを読み込んでいる読者であればさほど目新しい内容ではない。
病状的にはごく軽度なのだろう。

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