Memory: Library Edition (Miles Vorkosigan Adventures) の感想

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タイトルMemory: Library Edition (Miles Vorkosigan Adventures)
発売日販売日未定
製作者Lois McMaster Bujold
販売元Blackstone Audiobooks
JANコード9781433201141
カテゴリAudio CDs » Authors, A-Z » ( B ) » Bujold, Lois McMaster

購入者の感想

 たしか、Bothers in arms『親愛なるクローン』の中だったと思うが、従弟のイワンがマイルズについて、めちゃくちゃハイか落ち込んでいるかで、中間というのがないといったようなことを言っていたと思うが、本作で、マイルズは恐らくシリーズ中最大の危機を迎えた。ネイスミス提督とヴォルコシガン中尉という、彼のそれまでの10年間の生活の全てを失ってしまったのだ。独りぼっちで、巨大なヴォルコシガン邸の中に沈潜し、深刻な鬱状態に陥ってしまったマイルズ。
 さらに、彼の元の上官Imperial Security(帝国軍保安部と言うのかな?)長官のイリヤン大佐の完全無欠のメモリーチップに異常が……。苦境の中であがきながらも、マイルズは事件解決に快刀乱麻の冴えを見せる。
 シリーズは、宇宙を舞台にしたスペースオペラから、バラヤーを舞台とする名探偵マイルズの物語へと移行して行くが、この作品の魅力は、マイルズの壮絶な落ち込みと、そこからの浮上という非常にドラマティックな展開と共に、イリヤンとマイルズ師弟の心的交流にある。また、いつもルックスだけはぴか一でIdiot Ivan と嘲られている従弟のイワンが意外な存在感を出しているのも、面白い。
 このサイトが立ち上るちょっと前に、Amazon.comで購入してから一月半ほどの間に3回も繰り返し読んでしまった。シリーズの中ではこれが一番のお気に入りかな、と思っている。華々しい展開を見せるプロットの中に人間関係と心理がしっかりと書き込まれている。

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Blackstone Audiobooksから発売されたLois McMaster BujoldのMemory: Library Edition (Miles Vorkosigan Adventures)(JAN:9781433201141)の感想と評価
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