法の世界からみた「会計監査」 ―弁護士と会計士のわかりあえないミゾを考える― の感想

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タイトル法の世界からみた「会計監査」 ―弁護士と会計士のわかりあえないミゾを考える―
発売日販売日未定
製作者山口 利昭
販売元同文館出版
JANコード9784495464615
カテゴリ社会・政治 » 法律 » ビジネスの法律 » ビジネス法入門

購入者の感想

 弁護士である著者が法律家としての視点から会計監査のあり方を様々な角度から分析している。
高度な自由業としての弁護士と監督官庁の規制を強く受ける会計監査の違いを十分に認識したうえで、あるべき会計監査の位置づけを問うている点やレピュテーションを意識した運営を行うべきという考えは非常に共感しうるものがある。
ただその一方で会計監査人により積極的な情報開示を求めている点には違和感を禁じ得ない。ライブドア事件の内幕を著書にした例を挙げた後で、誠実性が外から見えるようにアピールすべきとする著者の意見は一見合理性をもつ。しかし、監査人は審判としての機能を期待されているので、プレーヤーではない者がその過程を積極開示すべきではないはずである。
またJR西日本の事故における自動制御装置の作動や東電の原発事故における放射能濃度の開示など、財務情報と全く関連しない情報について会計監査に期待するのは筋が外れており、会計監査の機能をどのようにとらえているのかが疑問が残った。
 ただ、これらを含め、会計監査の未来像を法律的な視野から見る意義は高く、問題提起がなされた書物としてはある程度の評価ができるのではないかと考える。

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