牛乳の未来 の感想
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参照データ
タイトル | 牛乳の未来 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 野原 由香利 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062122986 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » エコロジー |
購入者の感想
可愛い表紙を開くと一面の野原、こちらを真っ直ぐに見つめる一頭の牛。
なんじゃ、例によって無邪気な自然礼賛本かと、ページをめくる。
するとそこには、理想を現実化しようともがく男たちがいた。それぞれの思想は微妙に距離を保ち、絡み合い、そして反発する。
読み進めるうちに、一人一人の思想は異なるが、かれらが同じ理想に向かって、別の道を走っているだけだと気付く。そしてその向こうに賢治の語った理想郷(イーハトーボ)が透けて見えてくる。
読み終えてぼんやり考えていると、一つの泡が深くから湧き出てきてポンとはじけた。
そうだ。これは「牛乳の未来」などではなく、ぼくら人間の生き方の未来を提示した本なのだと。
何気なくカバーを外してみると、草原の何頭もの牛が、ぼくをじっと見つめていた。
なんじゃ、例によって無邪気な自然礼賛本かと、ページをめくる。
するとそこには、理想を現実化しようともがく男たちがいた。それぞれの思想は微妙に距離を保ち、絡み合い、そして反発する。
読み進めるうちに、一人一人の思想は異なるが、かれらが同じ理想に向かって、別の道を走っているだけだと気付く。そしてその向こうに賢治の語った理想郷(イーハトーボ)が透けて見えてくる。
読み終えてぼんやり考えていると、一つの泡が深くから湧き出てきてポンとはじけた。
そうだ。これは「牛乳の未来」などではなく、ぼくら人間の生き方の未来を提示した本なのだと。
何気なくカバーを外してみると、草原の何頭もの牛が、ぼくをじっと見つめていた。