乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか の感想

148 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか
発売日販売日未定
製作者ジェイン・プラント
販売元径書房
機種Windows
JANコード9784770502001
カテゴリ暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 家庭療法・医学 » 婦人病

購入者の感想

5年前の初版時に読んだ時は読み物としても面白く、非常に興味深い内容でした。
私はもともと、牛乳、クリーム、バター、ヨーグルトは、10年以上ほとんど摂っていませんでしたが、この5年間、半年毎にマンモとエコー検査を受けてきました。ですが、残念なことに昨年乳がんと診断されました。実際に癌になって読み返してみると、違う視点もあり、内容についてはいささか隔世の感があると思いました。

本書は全体に「科学者の視点」を貫くという姿勢で書かれていますが、著者が出張先で小さなしこりに気付いた時、真夜中に子供時代のかかりつけ医に電話してアドバイスを求めたり、初期段階と認識してからも出張先から病院を紹介して貰うなど、ご自身でも認めていますが、かなりのパニック状態に陥っていることを伺わせます。

実際にはプラントさんは非浸潤性の乳管癌、それも1期だったのですね。
そうであれば近藤誠氏が言うところの典型的な「がんもどき」で、現在では標準治療の医療機関でも急いで手術を薦められるタイプの癌ではありません。ですが著者は、担当医ではなく助手の「すぐ手術しないと余命3ヶ月」というような脅しとしか思えない「宣告」に焦って、そこで全摘手術を決めてしまったのです。
また、その後の反省をもとに、カナダ乳がん学会が発表した5年生存率についてそのまま受け入れて早期発見のための検診を薦めていますが(P.54中程)、科学者としてリードタイムバイアスをどう考えるのか、まったく疑問が湧かなかったのでしょうか。

その後、著者が乳がんの原因が牛乳と思い至ったのは、中国をはじめアジアの女性に乳がんが少ない事実に注目したからとのこと。リスクという点では食事内容に気をつけるのは大切だし、私自身、引き続き食生活にはずっと気は配っています(それでも癌になってしまった訳ですが)。
ただ、あらためて読み返すと、科学者の視点は大切ではありますが、そのために癌の原因をあまりにも一元的に物理的要因に帰結しすぎていると感じました。当初、この本に対する「個人の例を一般化し過ぎている」という批判を読んでも、牛乳説を「応援したい」気持ちが強かったのですが、現在は「それもあり得るだろうが、私はそうではなかった」としか言いようがありません。

2009年6月に乳がんの外科手術を受けました。友人や知り合いが、乳がんで亡くなっており、死の恐怖よりも先に壮絶な闘病生活への恐怖がありました。私は、どのようにこの病気と向き合うべきか。
この本は、あまりにもピンポイントなタイトルで、半信半疑ながらネットショッピングの手軽さで購入しましたが、読み進めていくうちに、大きな希望が見えました。私とジェインの食生活は良く似ており、科学的な論拠に基づく牛乳への危険性への論文は非常に納得のいくものでした。
実は驚いたことに、この本を読む前、つまりがん告知を受けたその日から何故だか私は乳製品の全てを断っていましたので、読んだあとも、確信を持って乳製品を一切絶ち、放射線治療の後、標準治療で勧められた強い薬を飲む再発防止の補助療法を断り、現在無治療状態です。この薬については飲んでも良かったのですが、主治医とのコミュニケーションがうまく行かず、そのまま断るという選択に至りました。QOLを著しく下げずに出来る治療はした方が良いと思います。
薬を飲んでいない私の徹底した乳製品断ちは、一つのエビデンスになるだろうと思っています。プラント女史の唱えるプラントプログラムが本当に有効であるかどうかは、やってみなければ証明出来ない。
もし、近い将来に私に再発が見られた場合、このレビュー欄に必ずご報告するつもりです。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか を買う

アマゾンで購入する
径書房から発売されたWindowsで遊べるジェイン・プラントの乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか(JAN:9784770502001)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.