創造者 (岩波文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 創造者 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | J.L. ボルヘス |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003279229 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆 » 外国のエッセー・随筆 |
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購入者の感想
ボルヘス。このなんとも奇妙な響きの名をもつ怪物は、図書館と呼ばれる宇宙に住んでいる。彼の短篇は20世紀世界文学の最良の収穫として名高い(実際、相反する命題同士を結びつける手腕は見事と言うしかない)が、その詩作の評価はどうであろうか。多くの読者には小説のオマケくらいにしか認識されていないのではないだろうか。
周知のことかもしれないが、ボルヘスは1923年「ブエノス・アイレスの熱狂」を発表し、詩人として創作活動を出発した。そして、以来ボルヘスは生涯自身の事を詩人と称し続けた。本書『創造者』は、詩人ボルヘスが自ら最高傑作であると認める作品である。その中にはボルヘスを語るうえで欠かせない「鏡」「分身」「時間」「ドン・キホーテ」などが詩語のうちに濃密に凝縮されている。
本書によって、詩人・ボルヘスが「再発見」されることを強く望みたい。
周知のことかもしれないが、ボルヘスは1923年「ブエノス・アイレスの熱狂」を発表し、詩人として創作活動を出発した。そして、以来ボルヘスは生涯自身の事を詩人と称し続けた。本書『創造者』は、詩人ボルヘスが自ら最高傑作であると認める作品である。その中にはボルヘスを語るうえで欠かせない「鏡」「分身」「時間」「ドン・キホーテ」などが詩語のうちに濃密に凝縮されている。
本書によって、詩人・ボルヘスが「再発見」されることを強く望みたい。