宮沢賢治 (ちくま日本文学 3) の感想

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参照データ

タイトル宮沢賢治 (ちくま日本文学 3)
発売日販売日未定
製作者宮沢 賢治
販売元筑摩書房
JANコード9784480425034
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 全集・選書 » 個人全集

購入者の感想

目次

革トランク
毒もみのすきな署長さん
風の又三郎
気のいい火山弾
茨海小学校
セロ弾きのゴーシュ
どんぐりと山猫
鹿踊りのはじまり
注文の多い料理店
蜘蛛となめくじと狸
猫の事務所
オッベルと象
饑餓陣営
よだかの星
二十六夜
やまなし
グスコーブドリの伝記


このなかで、私が愛してやまないのは

セロ弾きのゴーシュ
どんぐりと山猫
注文の多い料理店
猫の事務所
オッベルと象
よだかの星

全て動物が絡んでおり、その中でも
猫は別格に「意地悪に」
表現される傾向があるが、それが
妙にマッチしている

特に怖かったのが
事務所内で、毛色が違う、身元がしっかりしていない
カマ猫がエリート集団から鼻であしらわれ
壮絶ないじめに合う。
カマ猫は仕事を与えてもらえず、いるのにいないかのように
無視を全員から徹底的に決め込まれた。
故郷で「頑張れ」と応援してくれている人ことを考え
一生懸命無視に耐えて頑張っていたのですが、
とうとう我慢ができなくなって
そこいら中からキンキンとした音が耳元で
鳴って鳴って、しまいに我慢していたのに
大粒の涙が・・・もう、せつない。
一日かけてカマ猫の存在を職場の人間は抹殺した。

現代社会そのものではないか。

動物を使うことでこの次第がマスクされている
加藤言うと、遠慮なくそのいじめの様子が
エスカレートしていく。

夜鷹の星にしたって、オツベルの象にしても
残酷な試練が動物たちに課せられる。

人間は、その場の権力はなんの根拠もなく
使用人に対して横柄で、出身や毛色が違うものに
たいして情け容赦がない。

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