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嫉妬と橋姫。

魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:31
パルスィが何故嫉妬し続けているのか
私なりに解釈してみました。
また途中で放棄してしまったらごめんなさい(笑)

この記事のまとめ

そう言えば、宇治の橋姫が有名みたいですね。
パルスィは宇治の橋姫本人とは明記されて無かったので、全くオリジナルの過去話が描けましたよ。
ありがとう、ZUNさん………

レスポンス


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:22
感想を頂けたら泣いて喜びます!!(笑)

3 件のレス

魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:22
嫉妬と橋姫。 完


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:21
「言わないでって言ったのに………妬ましいわっ!!」
「えっ、ちょ、ええ~………」
ヤマメは暫く、パルスィに追い掛けられたという。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:20
「………いいネタになったかい?」
「なりました!!……けど、書くのは止めておきます。」
「そうかい。」
ヤマメはケタケタと笑うとキスメをまた担ぎ上げた。
………ヤマメの後ろから殺気がした。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:18
「橋はそれから壊されて、地下に埋められた。燃やしたら呪われるとか思ったからかな」
「ふむ………」
「埋められた橋は地底で再生し、彼女も再生した。友達を裏切った夫の幸せを妬みながら………」
「その夫の妬みは他の人にまで及ぶんですね。」
「うんにゃ。夫を妬むだけじゃ生きていけないとか」


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:15
……パルスィは一つの橋に向かった。
そう、友達と話していた橋だ。
パルスィは橋に腰を掛けて話し出した。
「……妬ましい、妬ましい、妬ましいっ………!!」
掛けた腰は橋から滑り落ち、パルスィは川に落ちてしまった。
……その橋の川は、パルスィが落ちた後から濁り出したという。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:12
パルスィは包丁を懐から取り出すと、思いっきり夫に突き刺した。
夫からは血が流れだし、夫はその場に崩れた。
その嫁は悲鳴を上げると、その場から逃げ出した。
「逃がさない……お前達が妬ましい……!!」
パルスィは包丁を嫁に向かって投げた。
包丁は嫁に突き刺さり、嫁をころした。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:08
それからパルスィは、五月が嫁いだ村に
出向いた。
五月の夫は呑気に新しい嫁と話していた。
「お前の所為で………!!笑っていられるお前が「妬ましい」………!!」


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:05
「……××さんだよね?」
振り返ると、五月の母親が立っていた。
「これ………娘の形見として貰ってくれませんか?」
それは、前にあげたハンカチだった。
五月はお母さんに凄く自慢したらしい。
パルスィは、静かにハンカチを受け取った。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 09:02
それから数日後、五月は亡くなった。
夫が二股をし、怒りと悲しみに狂い、自殺したらしい。
パルスィは、初めて泣いた。
涙は頬を伝い、床に落ちていった。
何で。
会いに行くって約束したじゃん。
私はこれから誰に会いに行けばいいの……?
パルスィは、悲しくなった。
このままでは狂いそうな気がした。
………そんな時だった。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:59
「……そっか。」
「××も、いつか必ず会いに来てね。」
それが五月との「最後」の会話だった。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:57
「あのね、××(パルスィの昔の名)。私さあ」
「何々?」
「……になるんだ。」
「え?何?何になるの?」
「お嫁さんに………なるんだ。」
それは突然の知らせだった。
五月は遠く離れた場所の男子に嫁ぐ事になったらしい。いわゆる許嫁だ。
パルスィは、暫く会えなくなる事を想像すると、胸が少し寂しくなった。
しかし、友達が嫁に行く知らせは嬉しかった。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:52
今からおよそ何百年も前の話。
パルスィには、ある一人の友達が居た。
その女の名前は「五月」。
パルスィは、その時はまだ橋姫では無かったが、橋の上でよく五月と話していた。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:48
「……聞くだけ聞きましょう。」
文はその場に座った。
ヤマメはキスメを降ろすと、語り始めた。
「絶対に言うなって言われてたんだけどね……」


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:47
「まあ待て。少し話でもしない?」
ヤマメは蜘蛛の糸を伸ばし、文を捕らえた。
「放してください!!こうしてる間にパルスィさんがまた移動してるかも」
「パルスィの昔話を聞かせてあげるよ。いい新聞のネタになるかもよ?」
ヤマメは手で金のマークを作ると、ケタケタと笑った。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:44
「そんな顔しないでくれよ。もう襲わないからさ。」
ヤマメは笑うとキスメを担ぎ上げた。
「……パルスィさんは?」
「ああ、アイツならついさっき出かけたよ。嫉妬が足りないとかなんとか。」
「えええ!?(°Д°)急いで追わないと!!」
文は急いでその場を立とうとした。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:40
「いったぁぁぁぁぁぁ!!!」
文の叫び声が地底に響く。
「あはは、誰かと思えば天狗じゃないか。」
キスメが落ちてきた方向からヤマメがまた落ちてくる。
文は素早く避けると、ヤマメ達を少し睨んだ。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:37
「うーん、パルスィさん遅いですねえ」
文は橋を鳴らすと詰まらなそうにその場に崩れた。
「………ぁぁぁめぇぇぇろおおお!!」
声のした方を振り向くと、上からキスメが落ちてきた。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:35
地底の中は暗く、湿気が酷かった。
「うーん……この近くに橋があった様な……」
文は橋を見つけると、パルスィが出てくるのを待った。


魂魄幽霊 #44 - 16.04.07 08:33
「ふふふ、今日こそパルスィさんのスクープを激写して見せますよー!!」
文は、張り切って地底の中を進んで行った。


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