考える人 2014年夏号 の感想

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タイトル考える人 2014年夏号
発売日2014-07-04
販売元新潮社
JANコード4910123050843
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 文芸・総合 » 総合

購入者の感想

 岩波文庫に先駆けること13年、1914年(大正3年)、第1次新潮文庫が創刊され、今年で100年を迎えました。
 もちろん、これ以前にも立川文庫、袖珍名著文庫 等がありましたが、現在まで継続しているのは新潮文庫のみです。
 そんな日本人になじみの深い文庫本ですが、その起源をたどれば、ルネッサンスの花開くヴェネツィアのある人物にたどり着くようです。
 一方、我が国独自の和本文化の中にも、文庫本につながる流れがあるそうです。
 ということで、考える人 2014年 夏号は、文庫 小さな本の大きな世界 を特集しています。
 特集、先ずは、新潮文庫の100年 で幕を開けます。新潮文庫は、現在第4期に当たり、創刊100周年を機に、第1期の何点かを復刻し、
 刊行する予定だそうです。ちなみに、第1期は、海外文学のみ43点刊行され、四六半裁判クロス装で、
 文庫本というより、小型のハード・カヴァーといった趣で、非常に美しい本です。
 続いて、角田光代さん、坪内祐三さん、祖父江慎さんの鼎談、やっぱり文庫本が好き! です。
 祖父江さんは、最近の文庫本の文字が大きくなってきたのがすごくうれしいそうです・・・・・私も同感です!!・・・・・、
 また、同じ本が好きだそうで、壁一面が坊ちゃんで埋まっているそうです。
 そして、坪内さんは、文庫本に関しての未来は、全然暗くないと考えているそうです。
 少し飛んで、文庫本のルーツともいえる、アルドゥス・マヌティウスの八折り判の小型本、そして、日本の文庫本のルーツ、
 小本についての論考です。
 その他、岩波文庫と教養主義の台頭(竹内洋)・・・確かにある時期までインテリ層と岩波文庫は、密接不離の関係にありました・・・・・、
 第2次世界大戦によって引き裂かれた、もうひとつのレクラム文庫、目においしい書体味くらべ(正木香子)・・・・・銀河鉄道の夜を
 5社の文庫本の書体で比較していて、非常に興味深いです!・・・・、世界一小さい本が生まれるまで(石原たきび)・・これも面白い・・・、
 その他、エッセイ9本・・・・町田樹さんのもあります。

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