フェルマーの最終定理 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルフェルマーの最終定理 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者サイモン シン
販売元新潮社
JANコード9784102159712
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

「暗号解読」に続く、サイモン・シンの著書。
小さい頃、フェルマーの大定理(最終定理などいろいろ言い方はあるが)というものを知り、たかが「X^n+Y^n=Z^n (n>2) は成り立たない」ということをこの科学万能の時代に出来ていないということに驚いた。近年、この大定理がとうとう証明されたというニュースを新聞で読んだが、本書を読んでその歴史的に長く葛藤してきた数学者たちのロマンが多く綴られていることをはじめて知った。本書は2000年間という長きにわたり、多くの数学者を悩ませた難問題を如何にして解読していったか、そしてワイルズ氏が孤独にこの難問題を小さい頃に読んだ本から二十年余りにわたって研究を取り組んできたことなど、その内容は読み始めたら止まらないほど面白いものだった。中学生の頃、誰もが学んだ「ピュタゴラスの定理」(または「三平方の定理」)のべき数が変わるだけでここまで難解になるという数学の不思議さに驚かされた。
ぜひともお勧めしたい本です。

フェルマーの最終定理の証明に関係する専門分野の数学者でも10%程度しか
ワイルズの証明を理解できないと,本文にあるように
非常に難しい,というか意味のわからない話が主体なのに
途中で?もなく,ここまで面白くまとめた著者はすごいでしょう,
もちろん著者も完全に理解はしていないでしょうに,
すぐにファンになりました.

内容はワイルズのフェルマーの最終定理を中心に,それまでの歴史,周辺数学事情を
非常に的確に選んで一つの物語となっています.
難しいはずの内容がほとんどの人が読めるように,しかし「わかった気にする」だましではなく,
うまく端折って次への興味を抱く構成となっています.
数学のわからない人でも一気に読める内容なので,多くの人がおもしろく読めるでしょう.
残念なのはこの書名だと数学嫌い(日本人の大半?)は手に取らないこと.
しかし,これしか書名はないか.

これくらいのテーマだと,訳者も背景の勉強は大変だったでしょう.
著者,訳者ともにブラボー.

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