戦略人事マネジャー の感想
参照データ
タイトル | 戦略人事マネジャー |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ラルフ クリステンセン |
販売元 | 生産性出版 |
JANコード | 9784820118985 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理 |
購入者の感想
本書は、企業が持続的な成長を推進するために、ライン部門が差別化し、顧客ニーズに応え、成果を生み出すうえでの、様々な人材・組織面での課題を上手く解決していくこと、を戦略的人材マネジメントと定義し、その全体像を提示したものです。
戦略的人材マネジメントを真正面から提示した書籍は極めて珍しく、私の知りうる範囲では、David Ulrichの『MBAの人材戦略』『人事が生み出す会社の価値』ぐらいしかありません(著者名は日本語での表記が統一されていないので英語表記です。それぐらい浸透していません)。日本人による著作は皆無だと思います。
戦略という単語をつけた人事関連書籍は数多くあるのですが、何れも表層的・局所的なものであり、戦略的人材マネジメントとは何か、を包括的に著してはいません。
一方で、BPR、BPO、IT化による効率化・コストダウンをやりつくしてなお、競争優位が得られない状況の企業では、人材や組織文化での差別化を本気で検討すべき状況になりつつあり、戦略的人材マネジメントはその重要性を日に日にましていると思われます。そしてこの要請に応えている人事部門はあまり見受けられません。
従って、本書は全体像を著したというだけでも非常に価値のある本だといえます。
また、どうすべきか、といったゴール設定だけでなく、いかにすべきか、といった変革プロセスも書かれていますので実践での有益性もあります。
更に、著者が事業会社の人事担当副社長として、実際に人事部門を戦略的人材マネジメントができる組織に変革した実績に基づいて書かれていますので、信頼性もあります。
著者自身も記していますが、戦略的人材マネジメントの領域自体が新しいものであり、これから関与していく人たちが競争・協業しながら発展させていく必要があり、従って、本書の内容は決して洗練されたものではありません。
戦略的人材マネジメントを真正面から提示した書籍は極めて珍しく、私の知りうる範囲では、David Ulrichの『MBAの人材戦略』『人事が生み出す会社の価値』ぐらいしかありません(著者名は日本語での表記が統一されていないので英語表記です。それぐらい浸透していません)。日本人による著作は皆無だと思います。
戦略という単語をつけた人事関連書籍は数多くあるのですが、何れも表層的・局所的なものであり、戦略的人材マネジメントとは何か、を包括的に著してはいません。
一方で、BPR、BPO、IT化による効率化・コストダウンをやりつくしてなお、競争優位が得られない状況の企業では、人材や組織文化での差別化を本気で検討すべき状況になりつつあり、戦略的人材マネジメントはその重要性を日に日にましていると思われます。そしてこの要請に応えている人事部門はあまり見受けられません。
従って、本書は全体像を著したというだけでも非常に価値のある本だといえます。
また、どうすべきか、といったゴール設定だけでなく、いかにすべきか、といった変革プロセスも書かれていますので実践での有益性もあります。
更に、著者が事業会社の人事担当副社長として、実際に人事部門を戦略的人材マネジメントができる組織に変革した実績に基づいて書かれていますので、信頼性もあります。
著者自身も記していますが、戦略的人材マネジメントの領域自体が新しいものであり、これから関与していく人たちが競争・協業しながら発展させていく必要があり、従って、本書の内容は決して洗練されたものではありません。