ONE PIECE 70 (ジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルONE PIECE 70 (ジャンプコミックス)
発売日2013-06-04
製作者尾田 栄一郎
販売元集英社
JANコード9784088706603
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

パンクハザード編の完結とドフラミンゴ編への導入部といった感じ。
50巻近く前に初登場し、その後も要所で黒幕としての存在感を発揮していたドフラミンゴとついに対決することに。
ロングパスの多いワンピースの中でも特に引っ張ってきた敵キャラなだけに、読者としてはついにきたかとワクワクする展開です。

そのドフラミンゴですが、今回とても興味を惹かれたシーンがいくつかありました。以下少しネタバレ注意です。
あまり触れている人はいませんが、モネやヴェルゴを見殺しする際に「…悪いな。すべてを道連れに…死んでくれ…!!!」
「――すまん、相棒…」という風に謝罪の言葉を述べています。
やっていることはこれまでのワンピースのよくある敵キャラと同じ、味方を切り捨てる非道な行為なのですが、
今回はどこか印象が違いました。

理由の一つは電話のためドフラミンゴの表情は見えないものの、取り繕った言葉には聞こえなかったこと。
もう一つはボスに見捨てられ今にも死を迎えようとするヴェルゴやモネ自身が、なぜか満足げに笑みを浮かべていたことです。
すべてを理解した上で、彼のために死ぬのならば本望だといわんばかりに。

ルフィにとって一番許せないのは今回のシーザーのように仲間を仲間とも思わないような輩。
古くはクロやクリークから、クロコダイル、エネル、スパンダム、赤犬に至るまでワンピースの悪役はそうした「徹底的な非道」を貫くキャラがほとんどでした。
少年誌らしく悪は悪。敵役の葛藤などほとんど描かず、よく言えばわかりやすく味方サイドへの感情移入が容易、悪く言えばどこか薄っぺらい印象もありました。

武器商人であり人身売買にまで手を染めているドフラミンゴは間違いなく「悪」です。そこは少年誌としても貫いてくれるでしょう。
しかし巨大な悪でありながら、部下のことを想う気持ちはあり、多くの部下に慕われている。国民から支持される一国の王でもある。
それは仲間を守ることが一番の信念であり、正義や思想のために戦うわけでないルフィにとって憎むほどの敵になりうるのか。

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