ネギをうえた人―朝鮮民話選 (岩波少年文庫) の感想

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タイトルネギをうえた人―朝鮮民話選 (岩波少年文庫)
発売日販売日未定
販売元岩波書店
JANコード9784001140897
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

この本が最初に出版されたのは1953年、今から60年前です。
幼い時、朝鮮と日本との関係も知らず、夢中で何度も読みました。
読みなれたヨーロッパの伝承物語や日本の民話と比べ、どこかエキゾチックだ、と子供心に感じたのでしょう。

特徴的なのは、これらの民話には「戦い」があるという点です。
トッケビ(小鬼)や虎を始め、いろいろな悪者が出て来ますが、それらの悪者は人間、ウサギ、その他弱者に理不尽な悪さをし、また搾取をします。
それに対し、弱者は勇気と知恵で敢然と立ち向かい、徹底的にやっつけます。
理不尽な征服者や強者の理不尽な弾圧に立ち向かい、力いっぱい反撃する。
それでいてどこかのんびりして、ユーモアがある。
そんな朝鮮半島の人の基本的な気質を活き活きと描いています。

強者にひと泡ふかせる話以外にも、間抜けな嫁の話、恩返しをする動物の話、のみとしらみと南京虫の酒盛りの話など、日本や中国、ヨーロッパ、アラブ、どこの民話とも一味違うお話がいろいろ出てきます。

余談ですが、20代の韓国のお嬢さん二人に聞いたところ、どちらも表題の「ネギを植えたひと」のお話はご存知ありませんでした。
現代韓国ではもはや流通していないらしい!
その意味でも貴重な一冊です!

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岩波書店から発売されたネギをうえた人―朝鮮民話選 (岩波少年文庫)(JAN:9784001140897)の感想と評価
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