エチュード(みゆはん(通常)盤) の感想

3月にリリースした2ndアルバムが、豪華過ぎる鍋(?)でとても気に入りました。
GReeeeN、GLAY、THE BACK HORN、つじあやの、コレサワ、FIVE NEW OLD、焚吐に外国人プロデューサーまで。
収録曲を具材に見立てたアルバム『闇鍋』の毒林檎役、THE BACK HORN菅波栄純が、
作詞・作曲・編曲・演奏も手がけた「エチュード」含む4曲＋インスト1曲収録で、
まさかの1枚目、記念すべき1stシングル。

「エチュード」はアプリ原作アニメ「八月のシンデレラナイン」のオープニング主題歌。恋愛要素のない青春真っ盛りな原作を1番で描きつつ、全体的には友情だけでなく、恋愛要素もあり、視点によって違うモノが感じることができる歌詞がいい。楽曲が持つキラキラしたアレンジとロック前としたバンドサウンドもとても気持ちよし。曲的なイメージは、THE BACK HORNでいうところ、「ラピスラズリ」「果てしない物語」をさらに真っ直ぐ見せつつ、気の利いたセンスを加えたような感じ。なによりみゆはん自身の持つ声が楽曲の質感を高めてくれているので、いいコラボだと。『闇鍋』収録で前回コラボの神曲「人間関係満腹中枢」の真逆にあるような世界観は、背中を押してくれつつ、人によってはついつい過去を振り返ってしまいたくなるような、そんな切ない気持ちにさせてくれます。みゆはんいい！

「No me」は、みゆはんがアニメで声優を務める生徒会長・能見(ノーミ)志保にインスパイアされた楽曲かと。キャッチーなメロとPOPなサウンドで普通にも楽しめるが、能見さんをイメージしながら聴くと、ここでもまた違った世界が。POPサウンドや、心地いいみゆはんの自然体な歌のアプローチから感じられる雰囲気だけでなく、タイトルのダブルミーニング、彼女の葛藤などが相まってとってもエモいです。