ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464) の感想
参照データ
タイトル | ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | カート・ヴォネガット・ジュニア |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150104641 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
あらすじを見た限りだと、御都合聖人が出てくるおとぎ話かと思っていたがまるで違った
主人公の行動原理は結局は罪悪感からくる(明確に示された過去の精神病院に入ることになったエピソードが契機なのだろうけど。それ以前から積み重なっていたということも、十の頃から自らの精神状態に疑いを持っていたというセリフや、生まれつき与えられた財産に罪悪感を覚える富裕層の若者の話などで示されている)単なる代償行動、偽善功徳に過ぎないし
その行動が貧民どもを「救った」のかというと、とてもじゃないがそうとは言えず
かといって主人公の父親等の言う通りにまるで無意味で無価値な行いだったかというと、それもまた正しくはない
読む価値はあった
主人公の行動原理は結局は罪悪感からくる(明確に示された過去の精神病院に入ることになったエピソードが契機なのだろうけど。それ以前から積み重なっていたということも、十の頃から自らの精神状態に疑いを持っていたというセリフや、生まれつき与えられた財産に罪悪感を覚える富裕層の若者の話などで示されている)単なる代償行動、偽善功徳に過ぎないし
その行動が貧民どもを「救った」のかというと、とてもじゃないがそうとは言えず
かといって主人公の父親等の言う通りにまるで無意味で無価値な行いだったかというと、それもまた正しくはない
読む価値はあった