NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2012年 10月号 [雑誌] の感想

10月21日はオリオン座流星群が極大になるそうです(P25)。「ユティラヌス・フアリ」というティラノサウルスの仲間は全身が羽毛で覆われていたそうです。全長９ｍもある恐竜ですが、寒冷の時期にも恐竜が生息していた証拠です。複雑な社会を構成する昆虫の「ハチ」ですが、なんと仲間の個体を識別できるそうです。
象牙の供給は密猟という犯罪によって成り立っています。今月号は象牙を需要サイドから鋭く報告しています。以前、サイの角が漢方薬として珍重されており、それが密猟の原因だという話を読みました。象牙はカトリックの聖像の材料として多くの需要があるという事実を紹介していますが、宗教が需要を作り出している構図は如何ともしがたいです。さて、違法象牙の最大の買い手は中国です。東南アジアの国々や日本に言い掛かりや難癖を付ける中国は、国家ぐるみで違法な象牙を輸入している実態をどのように捉えているのでしょうか。中国が他国を批難するとき、どの口が言っているのかと呆れてしまいます。