人間革命〈第2巻〉 (聖教ワイド文庫) の感想

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参照データ

タイトル人間革命〈第2巻〉 (聖教ワイド文庫)
発売日販売日未定
製作者池田 大作
販売元聖教新聞社
JANコード9784412015036
カテゴリ人文・思想 » 宗教 » 新興宗教 » 創価学会

購入者の感想

本書は、1946年(昭和21年)〜47年にかけての戸田城聖の活躍を描いています。

手元の初版本と比較してわかる主な改訂点は2点。
1、表現や時代にあわない記述を変更、時代背景を修正
2、不必要に日蓮正宗に媚びた表現を客観的表現に変更

1については、ソフトで現代的なものに改められています。
個人的には、文体があっさりしすぎのように思いますが、若い世代の方が読まれるにはこれぐらいの表現がよいのでしょう。
占領軍や憲法制定などの史実は、初版執筆以降にわかったことを加味して書き改められています。
2については、初版では日蓮正宗をヨイショしすぎていたきらいがありましたが、大幅に簡素化されました。

本書で一番の場面は、やはり戸田と山本の出会いでしょう。
「戸田との出会いを美化している」「実はこんな出会いはなかったのだ」などの批判が多々言われているシーンですね。
私は、現実にこのような出会いがあろうがなかろうが美化しようがしまいが、あんまり大した問題ではないと思います。
出会いの形式がどうであれ、不振にあえぐ戸田の事業を支えきり、大阪支部で全国一の結果をたたき出すなどの活躍をして戸田会長の構想を実現したのは山本であることは事実ですし、戸田のその後の人生に大きな影響を与えることになる山本との出会いを飛ばすわけにはいかないでしょう。
山本が初対面で詩をうたうなど、名画のように美しい場面が私は気に入ってますけどね。ケチばかりつけていないで素直に小説を楽しんだらいいと思うのですが。

(おまけ)
「戸田と山本の出会ったときの年齢をゴマかしてる」批判がおさまりませんね。
戸田会長の全集などを読むと、年齢を「数え」で話されているところが何箇所かあります。戸田さんは「数え」池田さんは「満」でカウントしていた可能性がありますね。今回の改訂では「満年齢」で統一したようです。

「日蓮正宗について書かれた部分を改ざんした」と、相変わらずキャーキャー叫び続けているレビューが本書でも見受けられます。

この第2巻のクライマックスです
出会いは必然だったと個人的に思います
あくまでも庶民と庶民との間の一対一の対話が
大事だという事が語られています。
昭和の時代の解説が丁寧で歴史の本と
しても読めます
今巻ではマッカーサーが戦争放棄を憲法の中に入れた目的や
村山内閣以前に社会党が政権をとった事が書かれており
勉強になりました

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