波よ聞いてくれ(4) (アフタヌーンコミックス) の感想

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参照データ

タイトル波よ聞いてくれ(4) (アフタヌーンコミックス)
発売日2017-09-22
製作者沙村広明
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ミナレさんの明日はどっちだ!?なラジオDJライフもいよいよ4巻目ですよ。
これまでは未知のラジオ業界に触れ、片足をつっこみ、創造の斜め上を行く力技でミナレさんが破天荒に突き進む、ジェットコースター的なテンポとスリルとテンションで突っ走る面が強かったのですが、いよいよ、ミナレさんだけではなく各登場人物の人生や世界観も動き出す群像劇展開が出てきました。
といっても、作品ベースは相変わらず先の読めない展開に全編大喜利のような小ネタ祭、そこに破天荒なミナレさんの言動と掛け合いで進行するので、剣呑・殺伐・辛辣・暴言に次ぐ暴言とこれまでの作風を変えることなく、安定飛行のままストーリーと世界が動き出したって感じですね。

この作品は各場面の中で最高に威力を発揮するミナレさんの思考とボキャブラリーセンスが肝なのですが、その特異なポテンシャルも周辺キャラの人間性や世界観がきっちり描かれてこそ発揮されるわけで、各キャラが自分で考えて行動する当たり前の「質量のある日常」の中でミナレさんが彼らとどんな化学反応を起こすのか、そういう人物をキチンと描いた世界の奥行きのある群像劇にこそ、この作品の本質があるのではと思えるようになりました。褒めすぎですかね。すみません。

個人的には「水曜どうでしょう」のイメージが近くて、ミナレさんを大泉洋さんのポジションに当てはめたらしっくりきやすいです。
無茶な企画に巻き込まれて翻弄されつつ、共演者との掛け合いに与太話、辛辣・剣呑・やさぐれ・ボヤキ、そういうポジティブもネガティブも全部ひっくるめた、あの独特の空気感に通じる面白さをこの作品に感じます。もちろん、煮詰めに煮詰めて濃縮してますが。

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