フィッシュ・オン (新潮文庫) の感想

小学校か中学校時代に読んでいたのをキンドルで発見し読んでいましたが写真が無く現物を購入しました。当時餌釣りをしていましたがこの本の影響でルアーを始め今に至ります。当時田舎ではそのようなハイカラな物は少なくダイワのクルセイダーやダンサー、アブのトビーなどの大きな７ｸｇ以上のスプーンで渓流に行きましたが当然大きすぎて追ってきてもかかりません。仕方なくアルミや曲げやすい金属の食器スプーンを加工し、アユ針を付けたり、叩いて平らにした釘に色を塗って釣っていました。今もマイクロスプーンを買っては
せっせと変形加工、自塗りなどに勤しんでおります。
この本が私のゲームフィッシングの原点かもしれません。

雨降り、病気、怪我、金欠、この世に釣りに行けぬ原因は多々ありますが、どうせ家に閉じこもるなら
アームチェア・フィッシングなんてどうでしょう？そう、釣りに行けぬ貴方の代わりに我らが開高健御大
の世界を股にかけた釣り行脚を読むのです。御大釣る、貴方喜ぶ。
単なる釣り紀行にとどまらず、旅の紀行文としても優れた作品です。アラスカ、スウェーデン等々・・・
ナイジェリアにまで足を伸ばしています。そして日本では彼が愛した銀山湖での岩魚釣りを。
旅に行けない貴方にも、是非。