世界はゴ冗談 の感想

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参照データ

タイトル世界はゴ冗談
発売日販売日未定
製作者筒井 康隆
販売元新潮社
JANコード9784103145318
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » た行の著者

購入者の感想

老人文学万歳!!!
まだ、時間はあります。
100歳まで生きていただき、全集100冊で行きましょう!!

4月28日(火)に職場近くの小さな書店にも三冊入っていて、そのうちの一冊を購入。
(関係ないけど、ポール・マッカートニーの武道館ライブの日だった)
ここ数年の短編を『繁栄の昭和』(2014、文藝春秋)と分け合ったにもかかわらず、密度が高いことに驚く。
個人的な好みでは「三字熟語の奇」「ペニスに命中」「奔馬菌」「小説に関する夢十一夜」など。
前衛的、実験的、幻想的、過激、アナーキーで、風刺が効いていて、破壊力があり、読みやすく、単純にも面白い。
「三字熟語の奇」は、いろいろな読み方ができると思う。
形式では、かつての『バブリング創世記』の頃を彷彿とさせ、内容では、短編「昔はよかったなあ」「おもての行列なんじゃいな」の世界だ。
円地文子の「女坂」を読んでから読むと、また違った面白さを感じることができるかもしれない。
「ペニスに命中」「奔馬菌」には、ただただ感心してしまう。
「小説に関する夢十一夜」は、漱石「夢十夜」、百けん「東京日記」のファンとしては、こういうのが読みたかった、というところ。
和田誠さんのカバーの、力の抜け具合もいい(星新一さんの作品集を思い出すから、というのもあるし)。
あと、オビに、ヨイショ的な推薦文がないのもいい。

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