「ラスカル」の湖で―スターリング・ノース (名作を生んだ作家の伝記) の感想

アニメ『あらいぐまラスカル』の原作『はるかなるわがラスカル』の著者スターリング・ノースの伝記。
アニメも原作も、四半世紀前に接しただけなので、記憶が定かでないため、19世紀の話だと思っていた。本書を読んで、20世紀の話で、しかもスターリングがアニメ放映の3年前まで存命だったことに驚いた。
両親や兄・二人の姉のことや、編集者・作家としての活躍などが詳細に辿られている。著書の内容に関して、出身地との関係がギクシャクしたことなどにも触れられている。大人になっても、多くの動物と暮らしていたことも紹介されており、本当に動物好きだったことが分かる。
中高生向けらしく、あまりドロドロした話はない（本当に、なかったのかもしれない）。
ただ、時代背景などもきちんと描かれ、写真なども豊富なので、大人が読んでも、それなりに楽しめる。