森俊夫ブリーフセラピー文庫1心理療法の本質を語る──ミルトン・エリクソンにはなれないけれど (森俊夫ブリーフセラピー文庫 1) の感想

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タイトル森俊夫ブリーフセラピー文庫1心理療法の本質を語る──ミルトン・エリクソンにはなれないけれど (森俊夫ブリーフセラピー文庫 1)
発売日2015-09-04
製作者森 俊夫
販売元遠見書房
JANコード9784904536933
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

今は亡き森先生を知ったのは『ミルトン・エリクソン子どもと家族を語る』の翻訳本だった。その後、当時ネットで検索すると、『エリクソンクラブ』という会を運営していると知った。東大の近寄りがたい偉い先生と思い込んでいた。神田橋條治先生の本が大好きで、ミルトン・エリクソンにはまった流れだった。私自身、ベースとしては面白いが、治療者主役の自意識過剰な罠が目立つユングより、短期実証性の高い短期療法に関心がいった。森先生のペラペラの『問題行動の意味にこだわるより解決志向で行こう』を読み、その徹底した読みやすさや、万人の注意を保持するための工夫、意外なおちゃらけさに驚いた。そしてこの本は、不思議だった森先生の気取らない赤裸々な本当の人物像がよくわかって、短期療法の心理における位置づけがわかって、素晴らしい本でした。もっと歳を重ねて、いろいろな気づきを教えて欲しかったです。

2015年3月に亡くなった森先生が、心理療法についてのご自身のお考えを語られた本です。
自分自身は、心理士ではなく教員だけれど、プロとしてのスタンスがとても身に沁みました。
語り口は、あの独特の森節なんだけれど、普段の語り口よりも幾分プロとしての厳しさがにじみ出ているように感じました。
それはとにもかくにもクライエント第一だからでしょうし、プロとしての極意とはなにかについてヒントがたくさんいただける本でした。
続編が待ち遠しいです。本当に素敵な書籍です。

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