花神(上中下) 合本版 の感想

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参照データ

タイトル花神(上中下) 合本版
発売日2015-06-05
製作者司馬 遼太郎
販売元新潮社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 26-50回

購入者の感想

軍事的な天才というものは、ひとつの国の歴史で2,3人も持てば十分過ぎる位、稀有なものだと著者は語る。そして、一度この世に出れば、如何なる逆境にあろうと勝って勝って勝ちまくり、世を改めずには終われない定めにあるのだ。大村益次郎はそんな才能を秘めた男であった。
しかしながらこの男、どうにも人相見苦しく、高杉晋作なぞ「火吹達磨」にたとえる始末。頭はよいけど不器用で、シーボルトの娘との間に密かな恋情を育てつつ、流れに任せてもらった女房には全く頭が上がらない。自分はこの世に仕事をしにやってきた。大業を成しながら、どこか浮世離れして偏屈で、その癖純情で自分が一番己のことをわかっていない。歴史上の転換点を化学実験でも見るかのように怜悧に眺める、どこまでいってもドラマチックと縁のない男だ。
“自分は「花咲爺」なのだ。皆は自分でなく、咲かせた花を見ればいい。”

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