骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版 の感想

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タイトル骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
発売日販売日未定
販売元ライフ・サイエンス出版
JANコード9784897753393
カテゴリ » ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 整形外科学

購入者の感想

骨粗鬆症という診断(骨密度等)そのものが過剰診断?

最近の一流医学誌BMJ等には、骨粗鬆症にに対するビスホスホネート治療介入や
カルシウム、ビタミンDなどについて、想像以上に効果がないといった論文が出ています。

カルシウム摂取は効果なし。
ビスホスホネートは、大腿骨骨折については、「175人を3年治療して大腿骨頸部骨折1回予防」とのこと。
NNT=175 つまり、99%以上が無駄な治療ということ。

さらに、大腿骨頸部骨折の75%超が75歳以上なのに、
75歳よりも高齢の人に対してビスホスホネートが骨折を防ぐことが示せていないとのこと。
Overdiagnosis of bone fragility in the quest to prevent hip fracture.BMJ. 2015 May 26

大腿骨だけでは語れないという批判もあるでしょうが、
ほとんどの治療介入が長期的な「真の骨折予防効果」を確認できておらず、
骨密度という代替指標(代用アウトカム)の改善効果で、
いわゆる「見切り発車」していることを一般人は知る必要があります。

骨粗鬆症という診断を受けてしまったがために、
転倒が怖くなって気持ちが萎縮してしまい、かえって運動強度が落ちて、
骨への負荷が減り骨密度やバランス低下と、負のスパイラルに陥る弊害すらあります。

本ガイドラインは、形式的にエビデンスレベルを記載して評価していますが、
単なる統計的優位差ではなく、実際の数字(NNT)と治験対象者について明確に記載すべきでしょう。

骨折の一番の危険因子は、年齢と転倒です。
早期閉経、卵巣摘出など、特別の事情がない健常人に対して、
50代から介入したところで、老年期(75歳以上)の骨折を予防できるのでしょうか?

50代や60代に予防的投薬で介入しても、見かけ上の骨密度は増えても、
本当に深刻な状況となる75歳以上の高齢者(特に女性)に対し、

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