リーダー論 (講談社AKB48新書) の感想

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AKB総監督だった高橋みなみがリーダー論を語る一冊。自分を凡人だという高橋は必死の努力でAKBメンバーの座を勝ち取ったものの、前田敦子の存在の前に結局センターに定着できず、リーダーとしての自分の居場所に大きなやりがいを見出すことになる。高橋によると良いリーダーとは各メンバーに気配り・目配せをして、各メンバーとの関係性や信頼感を常に高めておくような人。例えば、悩み相談で丁寧に話を聞いてあげれば信頼感は高まるし、また信頼感があるからこそメンバーへの励ましが効果的であったりするという。チーム力を最大限発揮させるためには、それぞれのメンバーが高いレベルでお互いを理解し、その良さを引き出し、弱点を補うことで集団力を出していくことが大事。このためにはチームメンバーの信頼度が高いリーダーがメンバー全員を結びつけることが重要だ。高橋がリーダーとしてチームをまとめ上げたノウハウは特にスペシャルなテクニックがある訳ではなく、地道に丁寧に相手を理解するコミュニケーションの努力が根底にあるように思う。頭で理解するのは簡単だが、それを実行して一つのものを作り上げた高橋の努力はやはり素晴らしい。

みなみちゃんは娘が大ファンですが、「リーダー論」を読んでも良く理解できないであろう小5です。
どうしても買ってほしいというから購入しましたものの、やはり多くは理解できなかったようです。
それで、「お母さんが読んでわかりやすく教えて」というので、当初はしかたなくまず私が読んで、整理して娘が分かるように説明しようということから、読み始めました。

たまにいらっしゃる大人の理屈はしっかり拭い去って、純粋な気持ちで読むと、素晴らしい努力と切なさが読み取れます。
歪んだ大人目線では「若いくせして経験が浅いのに何言ってんの？」って言われそうな言葉にも「なるほどね。すごいねこの人は…。」に置き換えれる内容のものです。
若くして総監督を務めるには最もふさわしい人だと思えました。

二度目の読み返しで、子供に説明してあげましたが、私のほうが学ばせていただき、すごく感動して多少の私感が入ったかもしれません。
たくさんの人に読んでいただきたい本だと思います。高橋みなみさん、素敵な人ですね。
特に、これから社会人になろうとしている世代の方々には、ぜひとも読んでいただきたいと思います。人生が変わるかもしれません。