全部見えるスーパービジュアル整形外科疾患 の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

レントゲン写真もそこそこ多く、絵もカラーでキレイで大変見やすいです。

過去に読んだ整形外科の本に比べ、かなりビジュアルは努力されて

丁寧に作ってあります。

本の大まかな構成（枠組みというか）は従来の整形外科の本と大差はないように思います。

浅く広く学ぶというよりかは、浅く狭く整形外科で見落としてはいけない各疾患がおよそ2ページから4ページに渡ってまとめてあります。

術式も絵や写真で載っております。

当初、標準整形外科学の最新版を購入しようと思いましたが、さらっと読みきりたかったので

こちらにしました。　標準整形外科学のボリュームには及びませんが

復習したい方はこちらを読了されてからでも無駄にはならない本かと。

この本に限ったことではありませんが

最近の医学書は専門の出版社ではなくても

安価で素晴らしい本を出してくれているので

ありがたいです。

以前、整形外科の専門書など購入歴のある方にはかなり安い買い物だと感じられる内容です。

腰痛のないお年寄りを見かけるのは難しいぐらいに日常的に接する疾患であるが、専門以外の、整形外科疾患としてスルーしていた分野。

自分の専門以外の知識の総入れ替えを目指して現在学習中だが、神経の疾患を勉強していると、

どうしても神経根障害と脊髄症、絞扼性の末梢神経障害との関係から整形外科疾患の知識を整理したくなった。

2−3日で疾患全般を見渡せ、かつ、ビジュアル中心で、絵のイメージとして病気の知識を記憶に残せる本を探していたので、
目的にかなっていた。

全てカラーページで、きれいな図にあふれ、症状や検査について、本当に数行記載されているだけの本なので、
整形外科疾患についてきちんと学びたい人にはやや物足りない内容ではあるが、
3日間ですべてのページを通読した僕には整形外科全般の知識をまとめて手に入れることができて大変役に立った。

脊髄症、特に馬尾症候群をともなうものは整形外科疾患の見逃されがちなemergency状態で、
欧米では、医療訴訟との関係から特に強調されている病態なので、
神経根障害と脊髄症については又、別の成書で知識を入れようと考えている。

気楽に知識を入れられる本で、整形外科全般の知識をまとめて手に入れたいひとにおすすめです。

図が工夫されており、とてもきれいな本で、2500円というのはかなりお得な価格だと思います。

P.S.:
The University of Toledo Orthopaedic CenterのDr.Nabil EbraheimのYoutubeが広範な整形外科疾患について、
短時間（1-2分）で分かるビデオや、かなり詳細な手術や診断テストのやり方までわかりやすく説明した医療関係者用のビデオまで600以上投稿しているので是非参考にしてください。
わたしも暇なときは、楽しんでみていますが、整形外科疾患の外来診療技術がすごく向上してきたのを実感しています。