英文法A to Z (放送大学教材) の感想

レベルは、しっかりと中学校基礎から高校１年生ぐらいの文法の学習を行ってくれます。生涯学習の方々にとっては重要だと思います。易から難へと、よく構成されています。練習問題も適切な分量です。

しかも、なんと幸いなことにCDがアメリカ発音です。(放送大学の英語は東大学閥×オックスブリッジ大学閥のため、戦前のイギリス発音で、多くの人が混乱を起こして非常に困っているのです。)　この授業・テキストならば、何回も何回も繰り返して聞いてリピートしているうちに、映画もニュースも徐々に聴けるようになり、会話もできるようになります。
『発音できなければ聴き取れない』と言われます。アメリカ発音を練習しておけば、イギリス英語は少しの練習で聴き取れるようになります。逆に、イギリス発音を練習してあっても、アメリカ英語の聴き取りのためには、別個の訓練が必要になります。

例文には少し不自然なものもあります。が、そのような英語を使ったほうが、ネイティブの人から、『ああ、この人は勉強として英語を習得したのだな。』と評価してもらえると思うのです。下手に気楽な流行表現・若者言葉などを使うよりもよいと思います。
ただ、初心者だと思われる方は、仮定法過去完了などの複雑な日は、無理をしないで『ああ、こういうものもあるのだな。』と思う程度でよいと思います。

欠点としては、読むのが速いのです。特に付属CDです。このような文法の基礎を学ぶ人にとっては、もっとゆっくり読んでほしいということに気がついてほしかったと思います。

購入検討の皆様、またより放送大学への入学を検討されていらっしゃる方々への一助となれるとしますならば、誠に幸甚です。