ドライヴ [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルドライヴ [Blu-ray]
発売日2012-09-19
監督ニコラス・ウィンディング・レフン
出演ライアン・ゴズリング
販売元バップ
JANコード4988021712309
カテゴリジャンル別 » 外国映画 » アクション » 犯罪・ギャング

購入者の感想

久々に「ヤラレた感」の強い作品です。

主人公はパートタイムのカースタントマン、昼間はガレージにて車両整備、裏の顔はゲッタウェイ・ドライバー。
ライアン・ゴズリング扮する主人公:ドライバー(そう、名前がないのです)と同じアパートに住むイレーヌ(キャリー・マリガン)のほのかなロマンスとして始まった物語は彼女の夫がム所から出て来たことから思わぬ方向に。

中盤以降は予期せぬ展開と驚愕の描写の連続。
そう言う訳ですからストーリーを紹介するのは野暮ってもんですね。
ただし外見とは裏腹に実はデートには向かない作品である事と血と暴力に拒否感のある方は見ない方が賢明と言う点だけは強調しておきたい。

前半のトーンと後半の落差は大きいのですが、不自然になってはいないのが本作のユニークさの元泉。
ライアン・ゴズリング扮する主人公の無口さにはトンデモないものがあるのですが、彼が実はある種の「境界線上の人格」を備えた人物である事が徐々に分かってくる辺りが実にスリリング。
ヒロインを演じるキャリー・マリガンの明るくもどこか陰を宿したヒロインも魅力的でロマンス映画としての側面は彼女あってのこと。
周りを固める布陣も超強力です。
ブライアン・クランストン(ブレイキング・バッド)、ロン・パールマン(ヘル・ボーイ)そしてロバート・ブルックス(ブロードキャスト・ニュース)。
特にワルでありながら一見まともそうな実業家の顔を見せるロバート・ブルックスの本性と言ったら…。
強面のロン・パールマンの方がよっぽどまともに見えてくるのも可笑しいやらおっかないやら。

暴力描写はかなり強烈。
ただ、ぎりぎり扇情的にはなっていませんし、過激な表現も登場人物たちの特異性を提示する意図があっての事と理解できます。
本作、元々は主演ヒュー・ジャックマン、監督ニール・マーシャル(ディセント)で企画されたものであったそう。
そこからスイッチした監督のニコラス・ワインディング・レフンはデンマーク人ということもあって舞台となるロサンゼルスという街にも、アメリカ映画伝統のカーアクションにも何の思い入れもなかったそうです。

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