知財スペシャリストが伝授する交渉術 喧嘩の作法 の感想
参照データ
タイトル | 知財スペシャリストが伝授する交渉術 喧嘩の作法 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 久慈直登 |
販売元 | ウェッジ |
JANコード | 9784863101494 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 工学 » 発明・特許 |
購入者の感想
「交渉術」とあるが、全体としては知財戦略を語った本。
「喧嘩の作法」というタイトルにはドキッとさせられたが、内容に過激な部分は無い。ただし、正論では済まない泥臭い部分も多々紹介されており、参考になる。著者はこれを指して「喧嘩」と言っているのであろう。
諸外国での知財の現況の分析も非常に的確であると感じられる。例えば、韓国・サムスンの知財戦略に関し、他の同類の本では、米国出願件数を大幅に増やしたことなどを手放しに誉めちぎることが多い。一方本書では、(1)韓国国内での出願を極端に減らし、代りに外国出願比率を高めていること、(2)日本企業の公開特許を分析して少しだけ変化を加えた出願をしていること、(3)韓国特許庁が特許審査を厳しくしていることが有効に働いていること、などが冷静に紹介されている。私もこの分析が正しいと思う。
著者は自動車業界の出身ながら、業界全体を客観的に分析されており、これから日本産業界、知財業界が進むべき方向性について的確に指摘されているのには感服した。
読みやすい文章で書かれているのも好印象。初心者のみならず、ベテランにも進めたい好著。
「喧嘩の作法」というタイトルにはドキッとさせられたが、内容に過激な部分は無い。ただし、正論では済まない泥臭い部分も多々紹介されており、参考になる。著者はこれを指して「喧嘩」と言っているのであろう。
諸外国での知財の現況の分析も非常に的確であると感じられる。例えば、韓国・サムスンの知財戦略に関し、他の同類の本では、米国出願件数を大幅に増やしたことなどを手放しに誉めちぎることが多い。一方本書では、(1)韓国国内での出願を極端に減らし、代りに外国出願比率を高めていること、(2)日本企業の公開特許を分析して少しだけ変化を加えた出願をしていること、(3)韓国特許庁が特許審査を厳しくしていることが有効に働いていること、などが冷静に紹介されている。私もこの分析が正しいと思う。
著者は自動車業界の出身ながら、業界全体を客観的に分析されており、これから日本産業界、知財業界が進むべき方向性について的確に指摘されているのには感服した。
読みやすい文章で書かれているのも好印象。初心者のみならず、ベテランにも進めたい好著。