ONE PIECE 68 (ジャンプコミックス) の感想

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参照データ

タイトルONE PIECE 68 (ジャンプコミックス)
発売日2012-11-02
製作者尾田 栄一郎
販売元集英社
JANコード9784088705316
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

「泣ける作品」というメディアの評価に踊らされているのか、それとも尾田さん自身がもともとこういうテーマを扱いたかったのか2年後という世界になって以降「人種差別」と「覚せい剤」というかなり重いテーマが続いていますが、個人的にはこれがone pieceをつまらなくしている一因だと思います。

バトル漫画では主人公はどちらかというと善、敵はどちらかというと悪、という勧善懲悪のような形になることが多いですが、初期のone pieceでは敵は悪は悪なりにも自分なりの信念や目的の様な「自分」というものをかなりはっきり持っていました。
そのためそういう敵と戦うためにはルフィも自然と戦う理由がはっきりしたり、考えた行動をとらなければいけなくなることが多くなって、「いつもはとぼけいてるけどいざというときは(精神的にも)頼りになる」という魅力的なキャラができていたと思います。

ところが最近は重いテーマを無理やり善と悪に分けようとするあまりに善と悪がはっきり分かれすぎて(というか悪をむりやりはっきりと悪にしすぎて)、敵がただの悪としての置物と化しています。
当然こんな状態ではルフィも「とりあえず悪を倒せばいい」という状態になり、ルフィもただの悪を倒す物になっています。
ルフィの行動が単純になったとか、精神的に退化したとか言われる原因の一部もここにあるでしょう。
もはやこれは信念と信念が戦う「バトル漫画」ではなく、内容の何もない勧善懲悪です。
というより勧善ですらない為、ただの懲悪といった方がいいかもしれません。
当然そんな状態じゃ面白いわけありません。

・・・とここまでいろいろ言ってきましたが、ここまで来てもその重いテーマがしっかりと書けていれば面白い漫画になるでしょう。
しかし残念ながらここの2テーマを見る限り、尾田さんはこのような重いテーマについてはまず問題の根本を捉えられておらず、また結論についても的を得ているとは言えない状態であり、重いテーマについて描く力はほぼ皆無だと思います。
one

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