川の光 の感想
参照データ
タイトル | 川の光 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 松浦 寿輝 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784120038501 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者 |
購入者の感想
読売新聞の夕刊に連載されていた小説が、加筆され単行本になりました。
主人公はクマネズミの親子。安住の地を追われ、新たなすみかを求めて旅立ちます。
このようなある種のファンタジーは、読者をその世界にどうやって誘うかが鍵になりますね。
いわば、入り口をどうするか。。いきなりその世界の住人として物語を始めるか
あるいは、何か我々の世界と共通の“物”をきっかけにするか。
この小説では、私たちの“感覚”をその入り口にしています。
プロローグに書かれている「そんなことはできないに決まっているけれど、
もしあなたがまったく足音を立てずに歩けるのであれば〜」の部分から、
読者はねずみたちの世界に入って行くのです。この入り方は新鮮でした!
物語はハラハラドキドキの連続です。そして登場する動物たちがとても愛らしいです。
ねずみたちの命がけの旅をささえるものは、「川の光を求めて」という言葉。
「川の光」は自分の在り方、生き方の理想を表す象徴なのでしょう。
今の社会、「川の光」を心に持たない人、見失っている人も多いのではないでしょうか。
私自身も考えさせられました。
挿し絵も新聞連載時と同じ島津和子さんです。たくさん入っているので目でも楽しめます。
夏休みに、親子で読まれてはいかがでしょうか。
☆4つの評価は一般の方向けです。私はハムスターを飼っているので心の中の☆は5つです。
主人公はクマネズミの親子。安住の地を追われ、新たなすみかを求めて旅立ちます。
このようなある種のファンタジーは、読者をその世界にどうやって誘うかが鍵になりますね。
いわば、入り口をどうするか。。いきなりその世界の住人として物語を始めるか
あるいは、何か我々の世界と共通の“物”をきっかけにするか。
この小説では、私たちの“感覚”をその入り口にしています。
プロローグに書かれている「そんなことはできないに決まっているけれど、
もしあなたがまったく足音を立てずに歩けるのであれば〜」の部分から、
読者はねずみたちの世界に入って行くのです。この入り方は新鮮でした!
物語はハラハラドキドキの連続です。そして登場する動物たちがとても愛らしいです。
ねずみたちの命がけの旅をささえるものは、「川の光を求めて」という言葉。
「川の光」は自分の在り方、生き方の理想を表す象徴なのでしょう。
今の社会、「川の光」を心に持たない人、見失っている人も多いのではないでしょうか。
私自身も考えさせられました。
挿し絵も新聞連載時と同じ島津和子さんです。たくさん入っているので目でも楽しめます。
夏休みに、親子で読まれてはいかがでしょうか。
☆4つの評価は一般の方向けです。私はハムスターを飼っているので心の中の☆は5つです。