誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論 の感想
参照データ
タイトル | 誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | D.A.ノーマン |
販売元 | 新曜社 |
JANコード | 9784788514348 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門 |
購入者の感想
常に前向きに歩もうとし、同時に自分の過去を振り返る傾向のある人なら、著作を出してしまってそれっきり、ということはないだろう。あの点はこう書いた方が良かった、自分の言っているあのこととこのことはこう繋がるだろう、ここの所はもっと分かりやすく書いた方が良かった、等々、数々の反省点がでてきて、改訂版を出す機会に恵まれれば、積極的にそれに取り組むことになるだろう。
著者のノーマンもそうした人のようで、この分野の人なら大抵が知っているという第一版を出した後にも、改訂の機会を窺っていたに違いない。そして、その成果が本書として世にでてきた。ある意味ではノーマンのこれまでの考え方の集大成になっているともいえる。たとえば有名な7段階モデルと、『エモーショナルデザイン』で提示した三階層のモデルとが結合されていて(P.77)、なるほど、と思わせる。今回の改訂ではデザインする立場の人達への配慮が重点化されていて、同じ図がP.100のようにも表現されている(Cognitive Walkthroughの考え方に近いものになっている)。またエラーの分類(P.237)も分かりやすくなったように思うし、さらにそれが7段階モデルと関連づけられて(p.239)もいる。
著者のノーマンもそうした人のようで、この分野の人なら大抵が知っているという第一版を出した後にも、改訂の機会を窺っていたに違いない。そして、その成果が本書として世にでてきた。ある意味ではノーマンのこれまでの考え方の集大成になっているともいえる。たとえば有名な7段階モデルと、『エモーショナルデザイン』で提示した三階層のモデルとが結合されていて(P.77)、なるほど、と思わせる。今回の改訂ではデザインする立場の人達への配慮が重点化されていて、同じ図がP.100のようにも表現されている(Cognitive Walkthroughの考え方に近いものになっている)。またエラーの分類(P.237)も分かりやすくなったように思うし、さらにそれが7段階モデルと関連づけられて(p.239)もいる。