バチカン奇跡調査官 闇の黄金 (角川ホラー文庫) の感想

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参照データ

タイトルバチカン奇跡調査官 闇の黄金 (角川ホラー文庫)
発売日2011-02-25
製作者藤木 稟
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784044498047
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

バチカンの奇跡調査官の二人、天才科学者、平賀と暗号と古文書の専門家であるロベルトを主人公としたシリーズの第3弾。今回は、なんと文庫書下ろしだ。

前作、前々作とこのシリーズを読んできたが、バチカン、「奇跡」という宗教的なテーマとそれを科学的に調査するという設定、そしてその裏に潜む歴史の闇、といったオカルト的な彩りがとても自分好みだ。

特に前作では、主人公達の強力なライバルも登場し、ますます、面白くなってきた。文庫書下ろしの今回の作品も、キリスト像が虹色の光に包まれるという奇跡の調査をきっかけに、平賀とロベルト、二人の主人公がそれぞれの特技を生かしながら、その奇跡の裏に隠された殺人や、さらにそれを越える大きな陰謀に挑んでいくという話で、とても面白かった。

後半の謎解き自体は、ちょっと安直で説明不足なところもあり、物足りなさを感じるところもあるけど、物語の背景にハーメルンの笛吹き男のような中世ヨーロッパのお伽話を使ったりしてるところは、中世好きの私には、とても良かった。

巨大な敵との戦いも決着が付いたわけではないので、これで終わりじゃないと思うんだけど、まだまだ続編が出て欲しいシリーズだ。

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